「身に沁むや妣の結城の残り香に」の批評
回答者 げばげば
こんにちは。
市村さん、げばげばと申します。
できている句だと思います。句歴は長いのでしょうか?いろんな句をよんでみたいと思いました!
気になった点は3点あったのですが、「妣の表記」「結城紬とまで言うべきか」「妣と残るの重複感」すべてイサクさんとかぶりましたので、提案句のだけ置いていきます。
母遺す紬のにほひ身に沁むる
点数: 1
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作者 市村鮎愛 投稿日
回答者 げばげば
こんにちは。
市村さん、げばげばと申します。
できている句だと思います。句歴は長いのでしょうか?いろんな句をよんでみたいと思いました!
気になった点は3点あったのですが、「妣の表記」「結城紬とまで言うべきか」「妣と残るの重複感」すべてイサクさんとかぶりましたので、提案句のだけ置いていきます。
母遺す紬のにほひ身に沁むる
点数: 1
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回答者 イサク
おはようございます。はじめまして。よろしくお願いします。
基本的にはできている句だと思います。
手元にお残しになるのは、これでいいかと思います。
感情移入しやすいので、句会などでも選が入りやすいのではないでしょうか。
他の場所に出す場合、「妣」「結城」「残り香」「~に」にそれぞれ説明・報告感があるので、これらを嫌う俳句の先生からは取られにくいかもしれません。
◆「妣」・・・「亡き」をわざわざ説明するのを嫌う先生は多いです。
◆「結城」・・・「結城紬」とわざわざ断定する必要があるかないか、という選択です。「紬」でも同じ三音ですので・・・。「結城」の具体性を信じて選択するのもありなのかもしれませんが、少し頭を使わされますので・・・
◆「残り香」・・・「妣」ならば「残り」としてしまうのは説明的かと思います。どちらかで良いのでは。
◆「~に」・・・最後の最後で、助詞を散文的に使ってしまったように感じます。音数合わせでしょうか?
またコメントの「匂い袋」と、句に使っている「残り香」では、風景が異なります。どちらを優先させましょうか・・・というのを考えます。
「匂い袋」で六音あるので、こちらを使うと句が変わってしまうので、とりあえず提案には出しません。
・身に沁むや母の紬の香のかすか
・身に沁むや母の香残したる紬
・身に沁むや紬に母の香を残し
・身に沁みて母の香残す紬かな
点数: 2
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回答者 鈴屋いるか
市村鮎愛さん、はじめまして
本句は非常に情緒のある余韻の深い良句ですね
重箱の隅をつつくと「妣」の正確な読み方とかありますが
そんな小さなことはどうでもよくなるレベルの句だと感じました
今後ともよろしくお願いします
点数: 1
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回答者 なお
市村鮎愛さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。亡くなったお母様への思慕がそこはかとなく感じられていい句ですね。
私の感想を申し上げようと思うのですが、かなり先の方々と重複します。ご容赦ください。
まず「妣」です。これは俳句ではよく使うということで問題ないのですが、個人的にはこの字を使わないで詠めないかといつも考えています。なぜかというと、一般的には読めないし意味がわからないと思うからです。個人的な意見です。
次に「結城」です。具体的に詠むのはいいことだと思いますが、「着物」「和服」とかの方がわかりやすい。でもそれでは月並になる。その場合、紬くらいではいかがでしょう。もちろん大島とかありますが、かなり上級品というイメージは通じると思います。
あと、最後の「残り香に」ですが、「に」に違和感があります。「残り香が身に沁む」のだと思いますので、「残り香に身に沁む」は文法的にどうかなと思いました。
・身に沁むや母の残せし紬の香
点数: 1
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優れた添削・批評は日本俳句研究会の記事として、転載、引用させていただく場合がございます。ご了承ください。
そろそろ涼しい季節になり、着物も単衣から袷に変える時期。三年前に他界した母からもらった結城紬の袖のなかに見つけた懐かしい匂い袋。その匂いが母を突然なくした私の深ヲ思い出させて、しばし思いにふけりました。