俳句添削道場(投句と批評)

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換気扇がさんまさんまと触れ回り

作者 長谷機械児  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

お題「さんま」。

近所の家から換気扇を伝って秋刀魚の焼く匂いがする、という、ちょっと前なら当たり前の景…。当初はもう少し定型どおりに収まっていたのだけれど、何か今ひとつ面白くないので下記の点で崩してみました。

1. 助詞「が」を使って(この「が」のために字余りにもなって)、
2. 一句全体を換気扇の擬人化にして、
3. 切れをなくす(助詞「が」を使う口語文法なので、この下五は終止形ではなく)

【もう少し定型どおりだった当初案】

 換気扇回る今夜は秋刀魚なり
 さんまさんま触れ回りたる換気扇

※ギュッと四国のお題が「椎茸」であることを昨日知り(「芋煮会」の投句から時間が経っていて、忘れていた…)、昨日の内に投句完了しました(普段通りここは一句のみ)。出来の善し悪しはともかくとして、題を知ったその日にポンと出て来る感じは気分が良いなあ。

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「換気扇がさんまさんまと触れ回り」の批評

回答者 なおじい

長谷機械児さん、こんにちは。
拙句「ステーキ店の賄い」にコメントおよびご提案句有難うございました。この句はかつて洋食屋さんでアルバイトしていた時に、普段の賄いはピラフとかスパゲティなのですが、ある日焼肉弁当の出前を取ってくれたのを思い出して作ってみました。
しかし、ご提案の鰻屋のほうがいいですね!勉強になりました。ちなみに、私も鰻屋は季語とは思っていませんでした。

さて御句拝読しました。私はなぜ「換気扇が」と字余りにしてまで助詞の「が」を?と不思議でした。コメント拝読しましたら「あえて崩した」と。なるほどと思いました。

ただ、私は崩さないほうが好きですので、例えば、

・換気扇今日は秋刀魚と触れ回り

みたいな句が好きです。でも確かに、面白味は薄れますかね。

また、御句にインスパイアされて、次のようなのも浮かびました。

・吹く風がウチは秋刀魚と伝えをり

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「換気扇がさんまさんまと触れ回り」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。

擬人化であるがゆえに、「触れ回る」の本来の意味「触れを伝えて歩く。転じて、方々言い触らして歩く。」との違和感はありますね。固定されてる物ですので。
そりゃあ回ってますけれど。

下五にはまだ面白そうな言葉が選べそうですね。

・換気扇がさんまさんまとくちずさみ

点数: 1

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「換気扇がさんまさんまと触れ回り」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

御句。おもしろい句ですね。初読は、擬人も成功している句だと感じました。
イサクさんのコメントを見てなるほど、たしかに固定されているなあと思いつつ、換気扇が風を操ってさんまさんまと触れ回っているような感覚は残せたので、そのままいただくことにしました!

点数: 1

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添削対象の句『換気扇がさんまさんまと触れ回り』 作者: 長谷機械児
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