俳句添削道場(投句と批評)

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まだ瞼の裏に残る家の鍋

作者 岩住涼太  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

「郷愁」をお題としてこの句を作ってみたんですが、特に子供の頃好きだった鍋についてです。意味が通じるか通じないかは、教えていただければ嬉しいです。ご意見よろしくお願いします。

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「まだ瞼の裏に残る家の鍋」の批評

回答者 イサク

おはようございます。はじめまして。よろしくお願いします。

先に出ている
◆この句の「鍋」は料理のことだとわからず、一文字で季語とするのは難しい。
◆六六五でリズムが悪い
という二点は同意として、

この句は過去を振り返っているだけで、下五に何を置いても、下五のことを思い出しているというだけの説明になっているのですよねぇ・・・
たとえば
「まだ瞼の裏に残る家の壁」
「まだ瞼の裏に残る家の庭」
「まだ瞼の裏に残る母の顔」とか・・・
季語ならば季語、季語でないものならば季語でないものに焦点をあてて、「当時の描写」あるいは「現在の描写」にした方がよいかと思います。
提案句は、先のお二人の句がいい感じだと思います。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「まだ瞼の裏に残る家の鍋」の批評

回答者 つちや郷里

句の評価:
★★★★★

岩住涼太さんはじめまして。

御句ですが、歌詞のような内容ですね。
なんかの曲でこのような感じの歌詞があったような気がします。
全体的に見ると、六六五でリズムがやや悪いです。
「まだ」という言葉に説明感があります。
そもそも「鍋」を季語としている歳時記は少ないと思います。少なくとも私の歳時記には載っていませんでした。
代わりに「スッポン鍋」「アンコウ鍋」「石狩鍋」など鍋料理の名前なら載っていました。
季語とするにしても、この句の内容だと思い出している鍋であり、実際に目の前にあるものではないので、季語としての力は弱まります。

鍋を食べていると、あの頃を思い出すという風にした方がいいと思います。
「郷愁」をお題にして詠んだとのことですので、この言葉を使ってみましょう。

・一人部屋わが郷愁の鍋料理

次回も楽しみにしてます。
これからも俳句作りがんばってください。

点数: 1

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「まだ瞼の裏に残る家の鍋」の批評

回答者 なおじい

句の評価:
★★★★★

岩住涼太さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。
まず明確にしないといけないのは、この「鍋」は、何を意味していますか?
私は、涼太さんが子供の頃に好きだった鍋(調理道具としての鍋そのもの)があって、よくあれで母さんが煮物を作ったなぁ、揚げ物もしたし、茹でたり蒸したり、何にでも使ったなぁ、とか思い出しているのだと思いましたよ。
というのは「瞼の裏に」記憶が残っているとのことですから、その色や形の印象、映像が残っているのだと思ったから。味なら舌に残りますからね。

その前提で、リズムと季語がない点を直そうと思いました。

・夕焼や瞼に残る家の鍋

ところが、海郷さんのコメントで初めて、ああ「鍋料理」の意味もあるなと思った次第です。それまでほ全く思いませんでした。

この句の「鍋」は鍋料理のことであれば、海郷さんのコメントでほぼ網羅されていますが、ここまで書いたので重複しますが私もお伝えします。
鍋だけで季語になるとする人と、鍋だけでは季語にならないとする人がいるようです。私の歳時記にも載っていない。ちゃんこ鍋とか寄せ鍋はありますが。

それに、仮にそれが季語であるにしても、作者の瞼の裏にしかないのでは、読み手が入っていけないですよね。

ここは、海郷さんがおっしゃっているように、何か鍋を作ったので昔の家の鍋を思い出した、という形にすればいいですね。

・寄せ鍋や思い出される家の味

またご投句ください!

点数: 1

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