「坂道を自転車押して若葉かな」の批評
回答者 卓鐘
みなさんおっしゃるようにこの句素朴でとてもいいですね。「かな」問題。僕なりの解釈があって、あっているか全く自身がないけど、今はこう考えているというのを一つ。
坂道を自転車押して若葉かな
坂道に自転車を押す若葉かな
自動車を押す坂道の若葉かな
これ三つとも微妙にニュアンスが違うと考えています。(繰り返しますがあっているかはわからんw)
「坂道を自転車押して若葉かな」
この形の「て」は切れではなく、接続だと思っています。坂道を自転車を押して、(パッと見たらそこに)、若葉があったという発見。
「坂道に自転車を押す若葉かな」
坂道に自転車押し(ているような光景にある)そんな若葉であるよ。これは、押すで軽い切れとなる、取り合わせ。
「自動車を押す坂道の若葉かな」
自転車を押しているその坂道にあるなんと素敵な若葉でしょう。
なので、このニュアンスから選ぶとしたら、僕は「坂道を自転車押して若葉かな」でした。坂道に登ってきた。途中で息が切れて下りた。ゆっくりと自転車を押すことにしたが、そうしてみるとキラキラと輝く若葉があった。
この発見を表現できるのは、これなんじゃないかと。
点数: 1
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自宅が坂上にあるので、若い頃は自転車を押すことなどなかったのですが、今はちょっと難しいです。デリケートな「かな」ですが、今回はどうでしょうか? ごいけんよろしくお願いします。