俳句添削道場(投句と批評)

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踠きたる墓前湯飲みの春の蚊よ

作者 葉月庵郁斗  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

最近は二物作句にチャレンジしてましたが
墓参りの実景を詠みました。
上五のもがくの動詞からと
中七がもたもた感があると思いますが
実景だけに私の作句ではこれが精一杯です。
ご指導よろしくお願いします。

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「踠きたる墓前湯飲みの春の蚊よ」の批評

回答者 なおじい

いくさん、こんにちは。
御句拝読しました。よく観察した、客観的描写のいい句ですね!
変な感情を入れずに、春の蚊の哀れさを伝えています。

ただ、問題は「墓前湯呑み」です。これが、人によってはおかしな造語に聞こえますし、ある人には「踠きたる墓前」と読めて、作者が墓の前でもがいているように読めます。

・春の蚊のもがく湯呑みや墓の前

いくさんとしては、墓参りに来たことも湯呑みの中であることも伝えたかったのですよね。そこでこんな提案句になりました。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「踠きたる墓前湯飲みの春の蚊よ」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

おはようございます。

◆もがいているのは「蚊」ですか?
「墓前」でぶっつりと切れているので、もがいているのが自分(作者)のように読めます。
◆湯呑の、ということは水に落ちてもがいているのですか?それは「春の蚊」ではなく「単に溺れている蚊」のように思いますが・・・
 溺れているのでなければ「湯呑」の意味があまりありませんので、ここは変えずにおきます。
◆「春の蚊」の一物ならば「墓前」であることにほぽ意味がなく、そこで散漫になっている気がします。実景であっても省略するべきものは省略する勇気を。

・もがきたる湯呑の中の春の蚊よ

「墓」を入れるなら、純粋な一物句にはなりにくく、取り合わせです。

・春の蚊や花供へたる墓しづか

点数: 1

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「踠きたる墓前湯飲みの春の蚊よ」の批評

回答者 長谷機械児

句の評価:
★★★★★

いくさん、こんにちは。

御句について。

俳句らしい句材だなと思います。越冬して生きながらえてきた春の蚊は夏を前にさようなら、ですね。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。
・“中七がもたもた感がある”とのコメント通りです。思うに、「墓前」と「湯呑み」の二つを置くのが欲張りなので、この2つの事物を分けて2句に出来ると思います。
・「踠きたる」という動作の主体はたぶん「春の蚊」だと思うのですが、位置的に遠いので近づけたいです。

イサクさんが湯呑みの提案句を残されたので、「墓前」でもがいているほうを。湯呑みを消すので、もがく、でなく、溺れる、にしました。溺れている場所が湯呑みか花生けか水溜りか…それは読み手にお任せで。

 春の蚊の溺れてをりぬ墓のまへ

今後ともよろしくお願いします。

点数: 1

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「踠きたる墓前湯飲みの春の蚊よ」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

御句。いい句ですえー、こういう句。
中七の微妙な切れが踠いている人を詠み手と思わせています。
踠きたる墓の湯呑みの春の蚊よ
これで春の蚊の句にはなりました。そこから結果詠み手も踠いていて共感してるのだろうなあと読む方が自然です。

点数: 1

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春の蚊の湯呑みに浮かぶ墓の前

回答者 秋沙美 洋

句の評価:
★★★★★

こんにちは。

確認ですが、踠いているのは「春の蚊」ですよね?
途中、墓前で切れが入ったりする事で、色々とゴッチャになっている感じがします。

点数: 1

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添削対象の句『踠きたる墓前湯飲みの春の蚊よ』 作者: 葉月庵郁斗
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