俳句添削道場(投句と批評)

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陽炎やひとすじのタイヤ痕触れ

作者 葉月庵郁斗  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

急ブレーキかけたからタイヤ痕でしょと
某先生に怒られそうなので
こちらで訂正します。
すいません。
なおじい様へのコメントにもありましたが
陽炎の取り合わせの是非ですが
場所の実景でなく
触れで被害者の心情も入れ
陽炎に寄せてにいったつもりです。
よろしくお願いします。

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「陽炎やひとすじのタイヤ痕触れ」の批評

回答者 なお

いくさん、こんにちは。
御句拝読しました。何やら拙句およひ拙句への皆さんのコメントが、御句に影響を与えたようで、これは私もコメントしなくてはと。
御句の最初の句は「陽炎と」の「と」に違和感が、ありました。それを普通に「や」にすれば、私のより「や」の生きたいい句になると思いました。

そのようなわけで、私も

・陽炎や急ブレーキのタイヤ痕

でいいと思います。
詠み直し句は「触れ」が引っかかりました。事故の被害者を悼んで(?)ブレーキ痕を触ってみる、という
ことですよね。あり得ることですし、特別おかしなことではないと思うのですが、申し訳ありませんが、最後に取ってつけたような印象で、感動が伝わってこないです。
もし「触れ」を生かすのであれば、

・陽炎やブレーキ痕にひざまずき

などいかがでしょうか。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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陽炎や急ブレーキのタイヤ痕

回答者 秋沙美 洋

句の評価:
★★★★★

こんにちは。

僕もこの「触れ」は蛇足派ですね。理由はイサクさんげばげばさんが大体語っているので僕からは割愛。
ていうか
「陽炎や急ブレーキのタイヤ痕」
推敲前の句の「と」を「や」に変えただけですが、これだけで普通に良い句じゃないですか。基本型は好まれますし、これくらいシンプルな方が17音の器には丁度良いですよ。

いやしかし、推敲に苦しんでいる人を見るのは楽しいですね笑

点数: 2

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「陽炎やひとすじのタイヤ痕触れ」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

御句。いろいろな形があると思うので、推敲していくのってとてもいいですね。
先の句も含めて。ここから私の感想です。いくさん自身の意見があるので、こんな考えもあるのだなと受け方でいいのだと思います。

陽炎や急ブレーキのタイヤ痕
上五「や」で十分基本形で良いと思っています。陽炎が全体を包んでる感じになるようには思います「と」は同じ映像の中に並べられてる感じは出るのですが、季語は弱まる印象です。そちらが良いという人もいると思いはします。タイヤ痕の時点で急ブレーキはわかるので、他の措辞へいったのはいい選択に感じました。「ひとすじ」もブレーキ痕ならひとすじが普通やろとか、ふたすじかよんすじやろ、という意見も出たりしますが、一本をすーっと見せたいという意図ならそれでいいのだと思います。私は一本スーッと見えました。

陽炎やひとすじのタイヤ痕触れ
「触れ」は詠み手の動作ということになるのかなあと。「陽炎が触れる」という風にも読めていく、557のリズムになるのと動作が読みを限定させていくことがどう思うかです。それを良いと思う人もいると思います。私はその動作は受け手が想像するので置いておきたい派です。タイヤ痕に何か思いを持っているのかなあ、事故かなあ、もしかしたらいたわって触れているのかなあ、など陽炎という季語の力でいろいろ想像してくれるとうれしいと思います。いっとき私も習作期がありましたが、動作を完全排除できて動作は受け手が想像できる句ってスゴいと思うからです。とくに詠み手自身の動作は日記になりやすくもあります。

上は自身の動作じゃなくしたバージョン、下は名詞・助詞だけで置いてみました。

陽炎を追ふひとすじのタイヤ痕
陽炎や「止まれ」の上のタイヤ痕

もし「触れる」という受け手の心情を詠みこみたいなら、季語「陽炎」の斡旋をかえる手もあります。「自分の大切な人のタイヤ痕に触れたいという心情」まで読み取ってくれる季語が何かを考えるのもいいかもしれません。

いろんな推敲をしながら詠んでいくのって、めちゃめちゃ勉強になると思いますし、どれもいろんな効果があると思います。それをして良くなるときもマイナスに働くこともあると思いますが、ぜひいろいろためしてみてください!

点数: 1

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「陽炎やひとすじのタイヤ痕触れ」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんにちは。

推敲の考え方・順序については、げばげば様がいろいろ語ってくれていますので、まずはそちらで。
御句の場合の私好みの推敲は、自分の動作「触れ」を避けて「陽炎」「タイヤ痕」の二物を生かすこと。

・陽炎へ消ゆるタイヤの跡ふたつ

「正解」はありませんが「これはやらない方がいい、避けた方がいい」という先達者の知恵はごまんとありまして、
「季重なり・三段切れ・字足らず字余りでリズムが悪い」という基本から、
「意味の重複」「季語を説明する」だったり、
「心情」「報告」「近い」だったりするわけです。
(いずれも、それを覆すぐらい詩が出ればダメではないのですが)

「触れ」を使うのがダメというわけではないです。
「触れ」句でぱっと思いつく好きな句を紹介。心情を「触れて」に託してます。

卒業すいちばん遠き木に触れて/山田蹴人

(この句最近、N俳紙面に類似句が紹介されていてちょっとモヤりました)

点数: 1

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添削対象の句『陽炎やひとすじのタイヤ痕触れ』 作者: 葉月庵郁斗
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