俳句添削道場(投句と批評)

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雨上がる緑の中や遅桜

作者 佐渡  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

ソメイヨシノは散ったのに雨が上がりの木々の中に桜が咲いていた。
木は山桜か里さくら。
中七に「や」の切字を使った。

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「雨上がる緑の中や遅桜」の批評

回答者 イサク

再訪です。

「雨上がる」は連体形として見れば「雨上がる緑の中」でつながるのですが、連体形として見た場合の違和感は「雨上がる」が現在形ということでしょうね。
細かく言えば「雨上がる緑の中」では、これから雨が上がることを予言しているかのようです。

「雨上がる」と終止形で切ると、「切れ」によってニュアンスが変わり、現在形でありながら「今まさに雨が上がる(上がろうとしている)。(一旦切れて)さて緑の中は~」という感じに受け取れます。俳句の「切れ」の効果ですね。

正解はありません。
作句者がどうしたいか、も大切ですし、受け取り側がどう受け取ったか、を無視しては他人に俳句を見せる意味がありません。
他人が全て正しいことを言っているとは限りませんし、最初のうちは混乱すると思いますが、その中でご自身の俳句をみつけていくということだと思います。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「雨上がる緑の中や遅桜」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんにちは。

この句は「雨上がる」「緑の中や」「遅桜」でそれぞれぶちぶちと三段に切れている感じがしますね。
仮につながっているとみなして「雨上がる緑」「雨上がる緑の中」という言葉の不自然さは残ります。
「雨が上がる」という動詞の表現に問題がありそうですね。字余りして「雨上がりの」の方がいいかもしれません。

また、この句では緑の中に遅桜があるので、この語順・この内容でしたら中七は「や」と切らない方がいいと思います。

・雨上がりの木々の合間の遅桜

点数: 1

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「雨上がる緑の中や遅桜」の批評

回答者 なおじい

句の評価:
★★★★★

おじさん様、こんにちは。御句拝読しました。
「や」で切るのは、ひと息入れたい時とか、場面転換をしたい場合と言われています。
御句は、緑の中に遅桜があることが句のポイントですから、ここで切っては意味がつながらなくなります。それに、上五が雨上がると終止していますから、三段切れになります。
ここは、十七音をうまくつなげていきませんか。

・雨上がり緑の中に遅桜
・雨上がり緑の中の遅桜

「雨上がり」は名詞ではなく「雨が上がり」という意味です。

点数: 1

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「雨上がる緑の中や遅桜」の批評

回答者 鳥越暁

句の評価:
★★★★★

こんばんは
御句について
三段切れですね。「や」を「に」にすれば解消できます。
「緑」が強くて、〔雨上がりなので尚更〕【遅桜】が霞んでしまっています。中七の推敲をご提案いたします。

点数: 1

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「雨上がる緑の中や遅桜」の批評

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

こんにちわ

「雨上がる緑の中や遅桜」で、文法的には何ら問題ありません。雨上がるは連体形と捉えれば、雨上がっている緑の中(という空間)を詠嘆し、そこに遅桜がぽっと現れる。緑の中の遅桜では、その、まず空間を把握し、そこにふと現れる(気づいた)遅桜の存在という表現ができません。俳句での常套手段で問題ないです。

ただ、イサクさんのおっしゃる通り、普通上五で切れることが多いので雨上がるが終止形か連体形かは区別できないです。僕は読み手がよしなに読めば良いくらいで気にならなかったですが、気になる方もいそうなので誤読を避けた方が無難でしょうね。
連体形でつなげた場合、「や」による詠嘆でバッチっと決まっているわりに上五中七がちょっと緩い表現ではあるなと感じました。

点数: 1

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「雨上がる緑の中や遅桜」の批評

回答者 なおじい

句の評価:
★★★★★

おじさん様、こんにちは。
再訪です。
文法的なことについて、卓鐘さんが回答してくださったので(卓鐘さん有難うございます)、もはや私の回答など不要、蛇足かもしれませんが、私のコメントへの問いかけですので私もお答えします。

私は文法的な面からよりも、意味合いから申し上げております。
まず、「雨上がる緑」これはイサクさんがおっしゃるまでもなく、少し違和感がありました。雨が上がるのは天候のことで、木々の緑を修飾する言葉ではないと思ったからです
ですのでここは、「雨が上がる。緑の中のことだ。遅桜。」このように読めましたのでコメントしました。
もちろんこれは、卓鐘さんがおっしゃるようにそれほど気になさらない方もいらっしゃると思います。

私の提案句で「雨上がり緑の中に遅桜」としたのは、雨上がりが連用形ということではなく、「雨が上がり、緑の中に遅桜があることに気がついたよ/映えていることだよ」そんな意味になるかな。と思ってのご提案でした。

言葉足らずで「???」というコメントになったとしたら申し訳ありません。これから気をつけますね。

点数: 1

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添削対象の句『雨上がる緑の中や遅桜』 作者: 佐渡
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