「我が傘の稼ぎ時かな今は梅雨」の批評
こんにちは。
はじめまして、げばげばと申します。
御句。拝読しました。
一昨年のいうことで、久々に句を再開された感じでしょうか?素人のとおっしゃいますが、ここは、プロも先生もいませ。それぞれが思ったことを言う場であります。ぜひ、長山さんも他の方の句に、感想などを残してみて下さい。感想が返ってきます。
さて、御句。苦心作ということで、季語
1つで575形ができています!一方で、厳しくしてくださいということで、気になったことは書いておきます。ご自身にしっくりくることを参考にされるとうれしいです。
・俳句
は17音しかないので、省ける言葉は避けましょう。
俳句は「今」を詠むものではあるので、「今」は省けます。「我が」も強調したい意図がなければ省いてもいけます。「梅雨」「傘の稼ぎ時」が残りました。
・次に、梅雨だから傘が売れる、という「だから」の因果関係を俳句では嫌う傾向があります。一瞬を切り取る詩に、理屈っぽさは詩情を損ないやすいからだそうです。そういう意味では、「梅雨」と「傘」がとても近い内容になりすぎています。
・「稼ぎ時」という言葉は詠み手の主観になります。それよりも、「傘屋に長蛇の列」とか、客観的に稼ぎ時と思える言葉選びが望ましいです。
以上3点は絶対ということではなく、3つともやって名句を作るスゴイ方もいることはあしからず。
ということで、たとえば、
青梅や傘屋に長きひとの列
濁り鮒傘屋に長きひとの列
季語を梅雨から、その時期の植物・動物に少し離してみました。梅、という雰囲気は残してみました。濁り鮒の方は、雨で濁った川にいる鮒、なので、どちらもまだまだ傘と関係が近いかもしれません。
栗の花傘屋に長きひとの列
鴨の子や傘屋に長きひとの列
こうなると、傘が売れる因果関係とは確実に離れていきました。あとは、この季語の斡旋と中七下五がぴたっと響き合う組み合わせを選択するということになります。
実景ではないので、いろいろな季語を試してみましたが、実景で感じたものが何よりも良いとも思います。ただ、梅雨だから傘が売れる、という関係は避けておきたいということでした(^▽^)/
いろいろ書きましたが、ぜひ2句目も楽しみにしています。
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一昨年の句です…素人の苦心作,お願いします。