「春光や土踏まず無き赤子かな」の批評
回答者 なお
またたびさん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。
きっちり俳句の五七五の定型に合わせていますねー。素晴らしい。
また。しっかりと季語を、それも一つだけ置いていらっしゃいますねー。
切れ字の「や」とか「かな」を入れると詠嘆を表し、場面転換にもなり、何より俳句らしくなるので効果的に使っていらっしゃいますね。
基本を押さえておられる。
お褒めしたうえで、さらなるご健吟のためにいくつかお伝えさせてください。
切れは一つのほうがいいです。二つ入れたくなるお気持ちはわかりますし、私などもたまにやってしまって、「お、いけない!」とあわてて直すこともありますが(笑)。
次に、「土踏まず無き」、描写ですので悪くはないのですが、俳句では、否定より肯定で詠んだほうが、素直で音数も少なく出来ていいようですよ。例えば、「午前でない」と言うより「午後」と言うように。
御句では、「土踏まず無き」というよりは、イサクさんから出ていますが、「丸い足の裏」という言い方は悪くないですねー。
それに加えて、原句の「土踏まず無き」ですと、あまりに客観的で、作者がどのように考えているのかわかりません。もしかしたら、「この子の人生って大丈夫だろうか…」などと、大いに悲観しているかもしれません。そんな心配は必要ないですけどね。
作者の気持ちを読み手がどのように受け止めようと、それは自由なのですが、できれば作者の意図が伝わったほうがいいですね。
コメントを拝読すると、またたびさんは扁平足を「可愛い」と思っていらっしゃる。ホッとしました。
だからと言って、俳句は「可愛い足」と言ってしまっては逆に想像を限定してしまう。
その点からも、前述の「丸い足の裏」は悪くない表現と思うのですよ。
最後に、私からも提案句を置かせていただきます。
・春日向ぺたんこ足の赤子かな
点数: 0
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赤ちゃんの足を見て、土踏まずの無い足が可愛いなぁと思った俳句です!