俳句添削道場(投句と批評)

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祖母宅の塀からはすぐ夏の海

作者 めとみみ  投稿日

要望:厳しくしてください

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

いつも添削ありがとうございます。
まだ適切な季語の選択にも自信がないし
特に要素の取捨選択や場面の切り取りなども自信がありません。

さて、

句意は「夏休みに祖母の家へ遊びにいき、家の塀に上ると、遠くにあるように思っていた海が近くに見えた」というものです。

「宅」と「からはすぐ」で迷いました。
まだ要素の多寡が分かりません。

祖母または
祖母の家

近い
夏の海

でしょうか。
多いのか少ないのか?適当なのか?
皆さんはどうやって判断してますか?

もう少しの間、迷いながら作った作り置きを投句させていただきます…m(__)m

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「祖母宅の塀からはすぐ夏の海」の批評

回答者 なお

めとみみさん、こんにちは。
御句拝読しました。ご親戚が海のそばにお住まいというのはいいですね。うらやましいです。

要素の多寡については、私のような者が論じるレベルのことではないので控えさせていただきます。
ただ、私を含めて初心者はどうしても、要素を盛り込もうとしてあまり伝わらない、ということが多いようですよ。
達者になってきますと、要素は絞って、「えっ、これだけ?」と思うことしか詠まないのに、意外に大きな感動を与えられたりするようです。
よくイサクさんに言われましたが、「いくつかの句に分けて詠んだら?」と。五七五に上手く詰め込むことが褒められる秘訣だと勘違いしていた頃のことです。もちろん、本当に上手く詰められればいいのでしょうけど、大体うまくいきません。

さて御句、要素以外に気になる点が二つありました。
一つは「祖母宅」。事務文書のようで俳句的ではないですね。
もう一つは「からはすぐ」。げばさんではないですが、不動産屋のチラシのようです。「駅からすぐ」とか。
どちらもご自身でもお気になさっていますね。

以上をまとめますと、次のようになります。

・祖母の家塀を越えれば夏の海

しかしこれでは面白くもなんともないですね。「ああ、そうですか」と言われるのがオチです。

そこで、おばあちゃんの家が海に近いことと、季節は夏(今は冬だけど)ということで、一歩進めてみました。

・サーフインが突つ込んで来る祖母の家
・潮騒を枕に昼寝祖母の家

一句目は困るけど二句目はうらやましい…。

句の評価:
★★★★★

点数: 0

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「祖母宅の塀からはすぐ夏の海」の批評

回答者 大江深夜

句の評価:
★★★★★

どうもこんにちわ。
色んな事に迷い何が正しくて何が間違っているのかわからない状態ですね。私も未だに同じですが。
ところで季語は色んな情報を発信しています。作者であるあなたは素直に季語の声に耳を傾けいますか?
俳句は作者の言いたい事より季語が言いたい事のほうが大事だと私は思います。その上で「夏の海」は祖母の家から近いと言いたかったのか御自身で検証してみて下さい。

点数: 1

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「祖母宅の塀からはすぐ夏の海」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

御句。要素の多寡は確かに難しいですね。省略できる言葉を吟味して、それによって、何か光景を広げられる要素があれば足してもいいかもしれません。その要素を足したけど何も光景が広がらないときもよくありますしね(^▽^)/
さて、「からはすぐ」の方が気になりました。散文ぽいからでしょうか。近いという報告に感じるからでしょうか。ここから徒歩二分ですぐコンビニ、みたいな。
祖母宅の塀の上より夏の海
上って見えるとくことであればこうでしょうか。
上ってでなくてよければ、
祖母宅の塀より夏の海〇〇〇
と夏の海の方の描写を足すのも一つです。

祖母がポイントなのかもしれませんが、祖母の家の塀であることがポイントなのかは推敲可です。
ばあちやんと塀に上がりて夏の海
こういうのもありますし、まあばあちゃんは上らないかー。(いとこの)にいちゃんかなあ。
そういうことでも、そこから夏の海を見て、にいちゃんとどんな話してるんだろ。俺、2年がんばったら東京行くんだー、東京って、あの海くらいでっけんだぞー、とかいう話を聞いて、そんな夏休みとか。

要素多寡と言われると難しく感じますが、どういう光景を届けたいか、とそれをうまく表せているか、これが合致していくかのチャレンジかもしれません。もちろん、もっともっと素敵な解釈をしていただいて句が広がっていくときもありますしね(*'▽')

点数: 1

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「祖母宅の塀からはすぐ夏の海」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんにちは。

「祖母宅の塀からはすぐ夏の海でした」と、文章にしてしまう癖があるのかな?
【文章】にしてしまうと、韻文性が失われてしまいがちですので。

要素の数は、簡単に言うなら「季語」と「もうひとつ」を目安に。
この句の場合は「夏の海」と「祖母宅」、あるいは「夏の海」と「塀」でしょうか。
多寡と言いますが「要素が少なすぎる」はあまり発生しません。

加えて、季語「夏の海」の風景を主役にしましょう。
いまの句の主役は「祖母宅からすぐ海」という説明で、夏の海の風景が見えてきません。

・夏の海祖母の家よりみわたせば
・祖母の家の塀へのぼれば夏の海

点数: 1

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添削対象の句『祖母宅の塀からはすぐ夏の海』 作者: めとみみ
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