俳句添削道場(投句と批評)

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今朝咲きし小菊手折りて御仏に

作者 中村あつこ  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

 秋になって庭の小菊が咲くのを心待ちにしてました。今朝数本ほころんでましたので、早速お仏壇にお供えしました。お義母さんも育てていた我が家の小菊ですよ〜と。

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「今朝咲きし小菊手折りて御仏に」の批評

回答者 イサク

こんばんは。

あつこん様の俳句の傾向を見ていると、俳句のどこかに「物語を語ろう」とか「理由・過程が必要だ」などの工夫をしているようにお見受けします。
ところが、俳句というのは「物語を語らない」「理由は語らない」という風にして育ってきたところがありまして・・・
十七音という僅かな文章量ですので、目の前のもの・ことを描写することが第一で、「物語」などはもっと長い文章に任せてきたようです。
まだ何を言っているのかわからないかもしれませんが、心の片隅に置いておいてください。

という観点で御句を見させていただくと、「今朝咲いていた小菊、それを手折り、仏壇に供えた」という一連の自分の行動の報告文のようになっています。
季語「小菊」を立てて、「自分の行動の報告」を減らしてみると、少しいいかもしれません。

げばげば様の提案句は小菊にクローズアップしています。
また、なおじい様の言う「二つ動詞が合って主語が違う」という点もあまり良くないので、作っている最中は自分で気付きにくいですが、後から確認する方法のひとつとして参考にしてみてください。
あ、「御仏」は、お亡くなりになったばかりの方に枕元に供えていそうなので、ちょっとやめましょう。

・今朝摘みし小菊をそっと仏壇へ
・庭先の小菊一輪摘みにけり

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「今朝咲きし小菊手折りて御仏に」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
いつも勉強させていただいています。

御句いいですね!小菊の素朴さ、ささやかな喜びを分かち合う気持ちが素晴らしいです。小菊がそこはかとなく、秋の気配を感じさせてくれます。

そのままでいい句です!
菊は咲くものなので、省けそうですね。小菊にアップしていきます。

仏前の今朝手折りたる小菊かな

点数: 1

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「今朝咲きし小菊手折りて御仏に」の批評

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

こんにちは。あつこん様、いつもお世話になってます。
御句、とてもいい感じです。コメントも気持ちが豊かになります。義理のお母さんが育てていらしたのですね。思わず頭が下がります。

御句は、十七音の中に「咲く」と「手折る」と動詞が二つ入り、それぞれ主語が異なります。そのため、とてもいい風情なのですが若干長くなってしまった感があります。

少し詰めてみました。
・朝咲きの小菊手折りて仏前に

一方、げばさんが「咲く」を外しておられるので、私は「手折る」を外してみると次のような句になりました。
・朝咲きの庭の小菊を仏前に

原句の「御仏に」ですと、ご先祖様にお供えするというよりお釈迦様にという感じになるので、お仏壇の意味で「仏前」にさせていただきました。

実は我が家の仏壇にも小菊が供えられています。花屋さんで買ってきたものですけど(笑)。

点数: 1

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