「今朝咲きし小菊手折りて御仏に」の批評
回答者 イサク
こんばんは。
あつこん様の俳句の傾向を見ていると、俳句のどこかに「物語を語ろう」とか「理由・過程が必要だ」などの工夫をしているようにお見受けします。
ところが、俳句というのは「物語を語らない」「理由は語らない」という風にして育ってきたところがありまして・・・
十七音という僅かな文章量ですので、目の前のもの・ことを描写することが第一で、「物語」などはもっと長い文章に任せてきたようです。
まだ何を言っているのかわからないかもしれませんが、心の片隅に置いておいてください。
という観点で御句を見させていただくと、「今朝咲いていた小菊、それを手折り、仏壇に供えた」という一連の自分の行動の報告文のようになっています。
季語「小菊」を立てて、「自分の行動の報告」を減らしてみると、少しいいかもしれません。
げばげば様の提案句は小菊にクローズアップしています。
また、なおじい様の言う「二つ動詞が合って主語が違う」という点もあまり良くないので、作っている最中は自分で気付きにくいですが、後から確認する方法のひとつとして参考にしてみてください。
あ、「御仏」は、お亡くなりになったばかりの方に枕元に供えていそうなので、ちょっとやめましょう。
・今朝摘みし小菊をそっと仏壇へ
・庭先の小菊一輪摘みにけり
点数: 1
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秋になって庭の小菊が咲くのを心待ちにしてました。今朝数本ほころんでましたので、早速お仏壇にお供えしました。お義母さんも育てていた我が家の小菊ですよ〜と。