「秋の灯やにいにいを追ふペダルの音」の批評
回答者 なお
紀州鰹節さん、こんにちは。初めまして。
御句の感想と提案句を置かせていただきます。
御句、幼い兄弟が自転車で遊ぶさまをお詠みになったのですね。微笑ましい情景ですね。
何点か、気が付いた点をお伝えします。
「にいにい」ですが、弟が兄を呼ぶ時につかいけど、ここは「にいに」ではいかがでしょうか。「にいにい」では蝉のようですし、「にいに」なら一音稼げます。響きとしても、ジージーよりもジージ、バーバーよりもバーバのほうが聞こえがいいのと同じと思います。
「ペダルの音」、ですが、古い自転車ですとギコギコと音がしますが、最近のものは割と静かで、後ろから近づいてきて脇を追い越していかれる時など驚くことがあります。
「秋の灯や」。上五に戻りますが、きれいないい季語でおそらく実景なのだろうと拝察します。私の感覚だけかもしれませんが、この季語だと、もう結構暗くなっているような気がします。そうしますと、幼い兄弟が自転車で遊んでいるという景色に合わないように思います。
この子たには、明るい秋の空の下で遊ばせてあげたいと思いました。もちろん、「明るいうちからさんざん遊んで、暗くなってきたから帰るのだ。お兄ちゃんから帰ろうとしたから弟が待って〜と追うのだ」ということかもしれません。
余計なことであれば、この季語のくだりは忘れてください。
さて、私の提案句ですが、
・秋日和にいに追いかけ踏むペダル
紀州鰹節さんの句意と違ってしまいましたらごめんなさい。年寄りの一つの意見とお読み捨てください。
これから夕餉ですが、このコメント書いていましたら、今夜はお豆腐に鰹節かけて食べたくなりました。そうします(笑)。
点数: 1
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最近この光景を見かけました。