「絵の如く土手歩む人秋日和」の批評
回答者 長谷機械児
負乗さん、「地下街を」句の添削ありがとうございます。
「さまよひ」か「さまよふ」か、迷った結果、切ってしまいました(「秋の空」が句またがりになっているのを意識しすぎたか)。
御句について。
・初読時は「歩む人」が句の中心と思っていたので、絵のように「歩む人」というのは随分ゆったりとした感じなのだろう(たとえばモネの日傘の女性のような)、そんなイメージにあった女性が居たものとみていました。
・コメントを見ると“浮世絵”! 単に“絵に描いたような”というのでなく、より具体的な描かれ方までイメージされていたとなると、「絵の如く」の五音は勿体ないと思います。「錦絵のごと」「浮世絵のごと」でも、まだ漠然としているような。
以下、絵師の名前を出して、もう少しイメージを具体化させてみるという提案です。字数を使うので、「土手」「人」どちらかを捨てる必要は出てきますが。
広重の描きたるやうな土手の秋
歌麿の画に見し人ぞ秋日和
ただ、“浮世絵”と「歩む」とはうまくつながらず(「道行」とか「花魁道中」とか、浮世絵的な歩みには、実景に対する比喩になりそうな絵を想起できず)。「絵の如く」と連用形になっているので「歩む」に掛かっていたものと思うのですが…。
今後ともよろしくお願いします。
点数: 1
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ほんとは、「錦絵の如く」「浮世絵の如く」としたかったのですが…