「城門の脇ひたひたと黴の花」の批評
回答者 げばげば
こんにちは。
いつも勉強させていただいています。
御句、城門と黴の花で光景がよく浮かびました。
悩んだのは中七「ひたひたと」を選んだところ。
「ひたひた」には「だし汁をひたひたに注ぐ」のように液体を浸けるという意味もありますし、「敵がひたひたと押し寄せる」のように、徐々に近づいてくる様子という意味もあります。
黴は湿気の多いところに生息するものなので前者の意図もあるのかなと思いつつ、後者の句意で読んでみました。「黴の花」というと
黴の花イスラエルからひとがくる 富澤赤黄男
のように、何か異質なものが侵出してくるというイメージを持つからです。
城という堅固な造りの城門に黴の花がひたひたとひたひたと侵食してきていますよ。そのうち蚕食されますよ、というような、黴の花がもう他のものまでも喩えているようなそういうイメージで鑑賞いたしましたが、句意とは大きくずれてしまいましたか?いかがでしょう(*'▽')「ひたひた」にいろいろな意味のこもった佳句のように思います。
点数: 1
添削のお礼として、げばげばさんの俳句の感想を書いてください >>
ある城の、漆喰の壁が連なっているところに黴の染みが見える。
過去の趣味(もう何年も行っていない城巡り)の記憶から一句。
コメントの度に「白板」句が上に来るのを避けるために取り急ぎ作成。
(マージャンは、年始に親戚が集まったときにやる程度のもので、特に趣味ではありませんので)