「書机に離婚届と蝉の殻」の批評
こんにちは。
ちょっぴり、なおじい様に向けて書きますが・・・
まず、「蝉の殻」の意味は、なおじい様の考え方で全く問題ないと思います。そこが季語
の力であります。
「書机に離婚届と蝉の殻」
元句のこの「に」と「と」のふたつの助詞は、説明の助詞になってしまっています。
特に「と」は「蝉の殻」という季語を「物体」として、書机の上の離婚届の横に固定してしまう助詞になっています。
かぬまっこ様の添削
句
・書机の離婚届や蝉の殻
この助詞の変更は、説明臭さを回避するとともに、「と」を「や」に変更することで、受け手の想像で情景が変わる句になります。
・離婚届の上に置いてある、でもよし。
・離婚届と並んでいる、でもよし。
・文箱の中に入っている、でもよし。
・なぜか床に転がっている、でもよし。
・ふと目を上げたら、窓の網戸についている、でもよし。
・離婚届を置いてせいせいして家を出たら足元に転がっていた、でもよし。
そういう効果のある切れ字「や」です。すごいな「や」。
単語や語順を変更せずにこの句の助詞だけを変える場合、おそらくこの用法が最もスタンダードで、最も効果的であると思います。ということで私もかぬまっこさんに一票。
もちろん最後に決めるのは作句者ですが・・・
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最近、離婚のリュース多いですよね‥