蝉時雨も潮騒も聞く静寂かな
回答者 なお
藤田真人様、こんにちは。
御句、浜辺も林も近くにあるところで詠まれたものでしょう。最初は、確かに、静寂と言いながら割としっかりした音の出るものを二つも並べてどうせいと言うの?と思いました。しかし眼を閉じてこの情景を思い浮かべると、蝉時雨も潮騒も、別にうるさい騒音であるわけはない。風情のあるいわば「日本の音」。これが同時に聞こえてきても、その中で静寂を感じるのはおかしなことではないな、というより感受性の強い風流人かもしれない。
提案句はそのような考えで詠んでみました。「沁みて」は、言わずとも十分沁みていることがわかるので(笑)、割愛しました。
小椋佳さんの「しおさいの詩」が頭の中に流れてきました。
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夏のひと時を表現したかったです。