「鷹消へて空はせつなくなりにけり」の批評
回答者 丼上秋葵
添削した俳句: 鷹消へて空はせつなくなりにけり
鷹を季語に据えながら、去った後の空の余韻が主になっているのは憎い演出だと思います。「せつなくなりにけり」で情感がしみじみと伝わってくる素直な句だと感じましたが、「せつなくなる」という言葉を使わずに、情景描写のみでせつなさを感じさせることができたら、よりよい句になると思いました。
点数: 1
回答者 丼上秋葵
添削した俳句: 鷹消へて空はせつなくなりにけり
鷹を季語に据えながら、去った後の空の余韻が主になっているのは憎い演出だと思います。「せつなくなりにけり」で情感がしみじみと伝わってくる素直な句だと感じましたが、「せつなくなる」という言葉を使わずに、情景描写のみでせつなさを感じさせることができたら、よりよい句になると思いました。
点数: 1
回答者 丼上秋葵
添削した俳句: 居間で鳴く鈴虫友となりにけり
こんにちは!
新米の句にご批評いただき、ありがとうございます。
具体的な内容を詠んだ方が伝わりやすいことは手直しいただいた句からも実感しました!
恐縮ながら、鈴虫の句に感想を述べさせていただきます。
虫の音が趣深い季節になってきましたね。
「なりにけり」の詠嘆からも、鈴虫に対するやわらかな慈愛が伝わり、しみじみとしたよい雰囲気の句に仕上がっていると思います!
ただ、句を詠まれた背景をうかがうと「一匹」のということだったので、情景描写にあたり、それも大事な要素なのではないかと考えました。それを踏まえて
居間に一人鳴きの鈴虫友となり
と直してみましたが、いかがでしょうか?
鈴虫の鳴き方には種類があるそうで、複数飼育している際は「一人鳴き」はしないそうです。「なりにけり」の詠嘆をなくすのは勿体ない点、「一人鳴き」が句またがりの点は問題かと思いますが、ご参考になれば、幸いです。
点数: 2
回答者 丼上秋葵
添削した俳句: 漆黒の津浪となりて鰯来る
こんにちは!
地蔵・新米の句にご批評いただき、ありがとうございます。
安易な擬人化は安っぽくなるので、難しいところですよね。いただいた句とご意見を参考にさせていただきます。
「鰯」はその姿と字面から弱々しいイメージが想起されがちですが、「漆黒の津浪」が持つ言葉の強さと対比され、情景描写以上の味わいが生まれていると感じました。
「来る」の進行形にしたことで、魚群が眼前に迫ってくる臨場感が感じられるのも好い点だと思います。
点数: 1
回答者 丼上秋葵
添削した俳句: 玉だけが転がりゆくや運動会
単純明快ながら想像が拡がる好い句だと思います!
転がる玉だけを描写していながら、慌てふためく競技者の心情や観客からの笑い声など、微笑ましい雰囲気を感じとることができました。
「や」の切れ字もそういったおかしみを強調するのに、上手く機能していると思います。
点数: 0
回答者 丼上秋葵
添削した俳句: 谷越えのショットの高く天高し
こんにちは!
スポーツの秋、爽やかな秋空の下、ゴルフも気持ちいいものですよね。
谷越えをするほどのナイスショットを決めた時の晴れやかな気持ちと「天高し」の澄んだ青空が呼応して、爽やかな読み味の句になっていると思います。
「谷越え」をするほどのショットなら、当然ボールは「高く」飛んだはずなので、語感的にも「高く」は不要だと思います。
ショットを打った人の気持ちに、より寄り添うのならば、打つ前はボールを気にかけていた視界が、打った後に空に広がっていく動きを詠み込んだ方がいいのでは、と感じました。
ナイスショットが打てて、やや得意になっている心情を「見上げりゃ」の口語に託してみたのですが、いかがでしょうか?
ご参考になれば、幸いです。
点数: 0
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