俳句添削道場(投句と批評)

丼上秋葵さんの添削最新の投稿順の44ページ目

「恥おほき日々をかさねて迎へたる古稀の夜なれば新酒いただく」の批評

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 恥おほき日々をかさねて迎へたる古稀の夜なれば新酒いただく

こんばんは!

古稀をお迎えになられたとのことで、誠におめでとうございます。

現代でこんな雅なやりとり(和歌の応酬)を拝見できて、とても嬉しいです。

私の性格上、どうしても感想が長文になってしまうので、日に一・二句位しかコメントできないのですが、悠様の揚句も楽しみにしています!

ご自愛くださいませ。

点数: 1

「ピリ辛や大根の葉の一夜漬」の批評

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: ピリ辛や大根の葉の一夜漬

こんばんは!おくらと申します。

拙句「名月」の句に対するコメントのお礼と「大根葉」の質問にお答えにまいりました。

ご指摘の通り、「大根葉」は季語ではありません。あくまでも季語は「大根」です。

申し訳ございません…orz
まず、謝らなければいけないのは、私が「大根葉」は辛いものだと思い込んでいたという過ちです。私の祖母が作ってくれていた「大根葉の漬け物」もやはり辛かったので、そういうものだと誤解していました。故に、前述のような感想になってしまった訳です。

「大根葉の一夜漬」が「ピリ辛」であるとは限らない以上、千日草様の句意を尊重するのであれば、「名月」の拙句に直していただいた訂正句の形がベストだと思います。季語を主役に据え置いて、「大根」葉で締めた方が体裁としては引き締まると思います。

私が作句の時、特に気をつけているのは
・句を読んで視覚的な情景が浮かび上がること
・主役の季語を説明せず、季語のイメージに思いを託すこと
上記の二点です。

節句「名月」の句ですが、作句の背景としては、いつものようにぼーっとスマホを見ながら歩いていたのに、不意に空を見上げたらあまりにも〈月がきれいだったので〉そのまま見とれてしまった、という体験が下地にあります。

うつくしやスマホしまひて見上ぐ月

と詠んでしまうと、季語である「月」自体もともと〈うつくし〉いイメージを持った言葉なので、「カレーは辛いなぁ」的な安直な印象を与えてしまいます。そこで、「名月」という季語に〈なんてうつくしいんだ〉という気持ちを託して、その結果、どういう視覚的情景が生まれたかを詠んだわけです。

ただ、久田様のご指摘の通り、オチが分かりやすすぎて、それはそれで安っぽくなってしまったのですが💦

「大根葉の一夜漬がピリ辛」という、ややもすると説明句に読めてしまうのが、悠様の「只事」と評する所以だと思います。

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 1

一軒目は婆やの味のおでん屋で

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 手始めは婆やの味のおでん屋で

こんばんは!おくらと申します。

恐縮ながら、「おでん」の句に感想を述べさせていただきます。

菊花様もおっしゃられていますが「婆やの味」がとてもよい表現だと思いました。はしご酒の句ですよね? やはり最初は馴染みの「婆や」がいるおでん屋に行こう! という。女将さんを「婆や」と呼べる詠み手の親愛の情が感じられます。季語「おでん」が持つ〈庶民的〉〈温かな〉イメージもあいまって、優しい雰囲気の句になっていると思います。

久田様がおっしゃられてるように「手始めに」は少しわかりづらいですね。はしご酒なら字余りではありますが、「一軒目は」とした方が誤解を招かずに済みます。最初に行きたい「婆や」の店という意味を強調する為にも許容できる字余りではないでしょうか?

同様に、原句のままだとはしご酒だということが伝わりづらいので「婆や」は店の女将さんなのか、詠み手の祖母なのか、はたまた女中さん? といった悠様のような疑問も当然、生じてきます。

前回の「おでん」の特徴をあらためて述べただけに読めてしまう句よりも、格段に味わい深い句になっている
と思います!

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 1

大根葉義母に教はる一夜漬

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: ピリ辛や大根の葉の一夜漬

こんにちは!おくらと申します。

恐縮ながら、感想を述べさせていただきます。

「おでん」の句と合わせて抱いた印象ですが、千日草様は季語を素直に説明してしまう傾向があると思います。

「大根葉の一夜漬」が「ピリ辛だから」もしくは「ピリ辛だけど」美味しいという気持ちは率直に伝わってくるのですが、ふむふむ、それで? と読み手が後にふくらませる想像の余地が無いのはもったいないと思います。

千日草様は「大根葉の一夜漬」が「辛くて美味」なものだとお思いになっているので、「大根」という季語、および「大根葉の一夜漬」という言葉そのものが持っている「ちょっと辛い」というイメージをもう少し信頼されて作句されてみてはいかがでしょうか?

それを踏まえて

大根葉義母に教はる一夜漬

と直す、というより提案してみたのですが、いかがでしょうか?

読み手(詠み手)の義母との関係性にもよりますが、ピリピリしてるけど、漬物を教えて下さる程度には大事に思ってもらえてありがたいという気持ちとピリ辛だけど美味しいという気持ちを「大根(葉)」という季語に託してほのめかしています。

これが例えば、

菜の花や義母に教はる一夜漬

と、春の季語「菜の花」を用いるとまた違った印象の句になりますね。これが季語の持つ力です。

少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 2

「石庭に紅の一点諷経哉」の批評

回答者 丼上秋葵

添削した俳句: 石庭に紅の一点諷経哉

はじめまして!おくらと申します。

「名月」の句にコメントいただき、ありがとうございました!
手直しいただいたスマホの句は季語が消失して川柳になってしまっておりますが、詠み手(私)の帰途の情景を丁寧に汲んでくださり、これはこれで、ありがたく頂戴いたします。というか、私の原句がもともと川柳っぽいのがいけない気がします!

恐縮ながら「石庭」の句に感想を述べさせていただきます。

難しい句ですね…。読み手としての力量を試されている気がします。

御句を読んでまず戸惑うのは、「紅の一点」が何を表しているのかということです。
読み手は上五の「石庭に」から「動きのない」「静かな」「白い庭」をまず想像しますが、「紅の一点」ときて、あぁなるほど、と草木の花や葉の対比を思い浮かべます。
ですが、その後につづく下七「諷経哉」が、ん? 
「紅の一点」は読経中の女性を指していたのかな? とやや、混乱を招く結果になっていると感じました。

「石庭」に対してやりたいことはわかるのですが、一句に情報を詰め込みすぎてはいないでしょうか?

視覚・聴覚・厳かな雰囲気、対比する焦点を一つにしぼって詠まれた方がより伝わりやすい句になると思います!

◆石庭に紅葉ひとひら拾ふ朝

◆石庭もさざめきたるや初諷経

私も勉強不足ゆえ、句意が上手く読み取れていないところがありますが、少しでもご参考になれば、幸いです。

点数: 1

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