俳句添削道場(投句と批評)

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長き夜のヘッセ読み終え茜空

回答者 三日酔いの防人

添削した俳句: 長き夜を詠み終えて見る朝の空

大浦美津子様こんにちは。ハオニー様御指摘のとおり、長夜に何を読んだのかが分かりにくくなっていると思います。徹夜で本を読んだ充実感を出すために、中七、下五で『読み終えて見る朝の空』とされていますが、朝の空の明るさは、視覚から入ってきますので、『見る』は省くことが出来ると思います。また、感じた空の質感を出せると充実感がさらに表現できると思います。

点数: 3

草取りの泥や湯上りの爪に

回答者 ハオニー

添削した俳句: 草取りの泥を残すや夜の爪

実感がこもっています
直さなければならないところはないでしょう

しかし、気になる点が1つあります
「夜の爪」、これは「酒を呑んでいる手の爪の間に泥がついている」「疲れきって着替えてすぐ寝たためしっかり洗わなかった、だから爪に泥がついている」など、「夜」という解釈が少し広いんです

「夜のお風呂で爪の間まで洗っても落ちにくい」という解釈もできますが、その解釈は読み手に託していいのか?
という疑問はあります

本人の意図を入れると、句会で票が取りづらくなるかもしれません
読み手が自由に考えていただける句はウケがいいはずです
でも、私は他人からの「得票」よりも自分が「納得」することが大事だと思っていますので、手直しの俳句のようにします

一応、参考として見ていただければと思います

点数: 1

のびやかにヘッセを恋ふる夜長かな

回答者 ハオニー

添削した俳句: 長き夜を詠み終えて見る朝の空

長き夜を詠み終えて見る朝の空

この句を説明なしで読んだとき「俳句や短歌などを一晩中考えていたのかな?」と思いました
それは私のことですね(ry

「詠む」は詩歌を作ることを言います
「ヘッセ(おそらくはスイスの作家)を読み終えた」という説明と食い違うため「読む」の間違いでしょう

長い時間を詠んだ割に、何を詠み終えたとか、この人はこんな長い時間何をしていたんだとか、疑問が尽きません
そこで、ヘッセの作品を読破した朝の光景を強調するか
ヘッセの作品を読破しようとする夜の光景を描くか
どちらかが求められます
あまり時間を長くすると具体的なことが言えなくなります

たとえばこのような感じです

「郷愁」を読み終え朝戸風さやか

のびやかにヘッセを恋ふる夜長かな

俳句の説明には書いてあっても、作品自体にそういうことが含まれていないと、読み手は混乱します

点数: 5

「草取りの泥を残すや夜の爪」の批評

回答者 よしはむ

添削した俳句: 草取りの泥を残すや夜の爪

これは良い俳句だと思います。
体験を元にされた実感のこもった句だけあって、心に響いてくるものがありますね。
ほとんど完成されていると思うので、これ以上下手に手を加えないほうが良いと思います。
おそらく句会に出したら点か確実に入ると思います。

点数: 3

辞世の句詠む逆さまの鵙の贄

回答者 ハオニー

添削した俳句: 終の景色は天地逆さま鵙の贄

難しい視点の句を描写しようとしていますね
生きている鵙の贄、私も見たことがありますが、損傷がすごいんですよね
諦めたかのような個体もいますが、それでも生きようとする個体もいるんですよね

直した方がいいのは言葉の重複ですね
「景色」と「天地」で映像が重複しています
「逆さま」なら「天地」はなくてもよさそうです
「終」は「鵙の贄」と贄視点の描き方をする言葉があれば導き出せそうです

「景色」と「天地」は引いて、「終」をうまく表せる言葉を見つけるのが一番早いでしょう

私が見つけたそのような表現の言葉を元に手直しした句を載せました
鵙の贄に対する擬人化の言葉、が一番見つけやすいかと思います

点数: 5

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