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「仮の居に溜息いくつ寝正月」の批評
回答者 腹井壮
添削した俳句: 仮の居に溜息いくつ寝正月
西村敏彦さん、明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。
原句を詠んで正月なのになんらかの事情(急な出張等)で家に帰れなかったサラリーマンを詠んだのかと思いました。
原句のままだと句意が伝わり辛いし俳句として詠む内容としてはあまりにも寂しすぎます。
自分が仮設住宅の正月を詠むなら
仮設屋に届いてをりぬ年賀状
とします。
ちなみに最近の俳句や川柳の傾向として内容によっては「仮設」だけでも仮設住宅と解釈するようです。
点数: 2
元朝の海無音の碧のまま
回答者 腹井壮
添削した俳句: 元朝の海は無音の碧保ち
おうちゃんさん、明けましておめでとうございます。
無音の碧という表現は詩的でいいと思いましたので残しつつ確かに下五が説明的でしたので破調させて直しました。
点数: 0
「元朝の海に分け入る御祓かな」の批評
「元日や読経坊主舌噛みし」の批評
回答者 腹井壮
添削した俳句: 元日や読経坊主舌噛みし
森田拓也さん、こんばんわ。
神仏を尊んで頼らずオカルトは信じない理系の腹井壮でございます。
まず指摘させて頂きたいのは小さな男の子や僧侶を指して坊主と呼ぶのは俗語であり、さらに最近は僧侶に対して差別的な意味合いがあると判断されます。過去に他者が詠んだ句はもう致し方ないのですが現代においては避けるべき表現でしょう。
そして、もしお経を読み間違うのならどんな僧侶がどんな時にかと現実味があるところまで発想を飛ばして下さい。
例えば仏門に入ったばかりの見習い僧侶ならどうでしょう。高野山は現代の防衛大学校のように衣食住等の全てを賄い優秀な僧侶を育てる役割もあるそうです。
高野山御経を上ぐる寒稽古
読経の見習僧侶寒稽古
読経の見習僧や寒稽古
専門俳人を目指すなら少なくてもこれくらいのリアリティのある発想の飛ばし方を望みます。
点数: 1