俳句添削道場(投句と批評)

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億千の星と眠れるキャンプ村

回答者 ハオニー

添削した俳句: 星の数かぞえて眠るキャンプかな

星の数かぞえて眠る、の段階でオチが読めてしまいました
驚きはないけれど、真面目な句ではあります
「数」「かぞえて」と重複しているように見えますが、星の数に深い意味を持たせたかったのでしょう
と私は推測しました
手直しのときは真っ先に「数かぞえて」の意図を質問されるでしょう

「星空の下で眠ることがキャンプの醍醐味」とおっしゃっているため、「自分以外にも、天体観測が目的で来た方がいるかもしれない」と作者さんが思っている
という意図も入れてみました
だから季語・季題は「キャンプ村」です

「億千の星」は湘南乃風というアーティストの歌のどこかで聴いた記憶がありますのでこれは借り物です

私の手直しされた句を見たときは、感想を述べるだけにとどまらず、「ここを直した方がいいのでは?」と自分なりに直していただければ本望です

「ハオニーちゃん全然分かってない! 『億千の星』より『沈みゆく星』の方が時間と空間と感情を表現できるのに!」
くらい言われた方が、私も勉強になりそうです

点数: 2

雨雲や逃れた丘に夕立雲

回答者 腹井壮

添削した俳句: 雨雲と高きに登る僕がいる

ハオニーさん、こんにちわ。

原句を一読した時に感じたのは正直ハオニーさんにしては緩い表現だなと。

反面、これが現代俳句だとすればそれもその通りだと思います。

エラソーな事を言っておきながらこの添削が原句より良くなっている自身ももありませんが。

ところで雨雲は歳時記によっては季語になっているのかもしれませんが、自分の手元にあるものやネットでは季語とする記述がありませんでした。

点数: 7

根は土に葉は大空へ夏の木々

回答者 腹井壮

添削した俳句: 根は土に葉は青空へ夏木立

せこ三平さん、こんにちわ。

前回の添削からさらに工夫のあとが見えますね。
せこ三平さんの詩人としての向上心の現れと思います。

ところで調べた結果(個人的な推測も多数含む)ですが「夏木立」という季語は元々ただの「夏の木立」であったものが少しづつ木陰のイメージををプラスしていったようです。

季語にはたまにこういうケースがあるようですね。

さて、ハオニーさんの仰る通り現在は夏木立に木陰の意味が含まれている以上「夏木立」という季語は無理があるような気がします。

一方で季語の原理主義者にしてみれば「夏木立」で何が悪いと言いだしそうです。

そして、「青空」という夏をイメージさせる言葉は季語に役目を託したいという判断でこういう形になりました。

点数: 0

根を土に下ろす種あり夏木立

回答者 ハオニー

添削した俳句: 根は土に葉は青空へ夏木立

夏木立とは
夏、青々と葉を茂らせた木々
生命力あふれる木々の日陰を表しているため、季語と「葉は青空へ」と表現が重なっています

手直しの句は、「青空」ではなく「木陰」の方を強く描いています
青空を詠むと作者の位置がはっきりしないため、木陰でこんなこと考えているのだろう、という句を提案したいと思います

わたしは俳句歴1年ですが、始めたばかりの頃は「季語なんてなくてもいける」という無季俳句狂でしたね

点数: 1

虹かかりバスを見送るあの二人

回答者 よしはむ

添削した俳句: 虹待てりバスを見送るあの二人

こんにちは。
『虹を待てり』だと、『あの二人』の動詞が2つになってしまい、『見送る』動作が弱くなってしまうように感じたので、虹かかりにしてみました。
虹はあくまで背景にして、二人の動作に着目した句です。

点数: 2

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