俳句添削道場(投句と批評)
ヨミビトシラズさんのランク: 免許皆伝9段 合計点: 115

ヨミビトシラズさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

水鳥の皆飛び立ちてまた嚔

回答数 : 5

投稿日時:

水鳥の皆飛び立ちてまた砲弾

回答数 : 2

投稿日時:

今年また同じ感傷大晦日

回答数 : 2

投稿日時:

ヨミビトシラズさんの添削

「凩がフォークリフトの爪を砥ぐ」の批評

添削した俳句: 凩がフォークリフトの爪を砥ぐ

すみません、再レスします。

≫ちなみにフォークリフトの爪はメーカーに頼んで先っぽを薄く砥いでもらった車両に乗っています。僕の相棒です。(笑)

実は今まで、「パレットに物を差し込んで移動するだけの機械であるフォークリフトで、爪の研磨なんかする必要があるのか」とずーっと思っていたのですが……
ちゃあきさんのこのコメントを受け、「フォークリフト 研ぐ」で検索したところ、AIが

≫フォークリフトの「研ぐ」は、主に【フォーク(爪)の研磨】や【車体・部品の表面研磨(サビ落とし・塗装前処理など)】を指し、フォークの研磨は専用のディスクグラインダーで切削・研削し、塗装前処理は不織布ディスクで滑らかにします。安全のため専門業者への依頼や資格者による作業が望ましく、素人が行う場合は適切な研磨材(ディスク)と安全装備が必要です。
≫フォーク(爪)の研磨について
≫目的: 摩耗や変形、サビなどを除去し、荷物をスムーズに差し込めるようにする。

という回答を返してきました。

どうも申し訳ありません。フォークリフトに研磨が必要などと、夢にも思っておりませんでした(>_<)
故に、コメントを訂正します。

「フォークリフトを研磨する」という行為が実際に行われる意味のある身近な作業である場合、景の説得力は大幅に上がります。故に、例えば「凩や」で切って

凩やフォークリフトの爪を砥ぐ

とすれば、「凩の中、フォークリフトの爪を(主観or誰かが)研磨している」という景で句が成立します。これは、自然で全く違和感はありません。

一方で、この状態で「凩が研ぐ」を改めて読むと……
私にとって「フォークリフトの爪を研ぐ」という事象がかなり身近になったお陰で、ある程度違和感なく受け取れるようになりましたが……それでも、この比喩に対する判断は人によって分かれるかもしれません。
個人的には、まだ「凩(程度)でフォークリフトの爪が研げるのか?」という所で少し引っ掛かってしまっているので……あくまで参考ですが、

空風がフォークリフトの爪を砥ぐ
寒月がフォークリフトの爪を砥ぐ

などとして、「凩」よりももう少し重厚感のある季語を使えば、説得力も上がるかもしれません。
ただし、これは私の判断基準による物です。ひょっとしたら、大部分の人は「凩でも十分説得力があるじゃないか」と思っているかもしれません。その場合は……私の杞憂という事で、どうかお許し下さい(*_*)

以下、余談です。

俳句において虚(実景ではあり得ない物)が書かれる事は多数ありますが、読み手の思考の追い付かないレベルの虚が書かれると、読み手としては受け入れにくくなります。故に、書き手としては「どの辺までが読み手の許容範囲か」という事を考えて句を出さねばならない訳ですが……
私は見ての通りのガチガチの理論派なので、「理論で追い付かないレベルの虚」「あまりにも現実離れした虚」というのは、自分が書く事はもちろん、受け入れる事も難しいのです。きっと、想像力の豊かな人からは「つまらない奴だ」と思われていると思います。

色々と、コメント欄をかき回してすみません。

点数: 1

「凩がフォークリフトの爪を砥ぐ」の批評

添削した俳句: 凩がフォークリフトの爪を砥ぐ

感性や気付きはとても面白く、興味深い景だけど……妙な違和感を覚える句。2つの意味で説得力に欠けるような気が。

1つは、「フォークリフトの爪を研ぐ」という行為(事象)そのもののイレギュラーさ。
例えば、「刀を研ぐ」「包丁を研ぐ」「猫などの動物が爪を研ぐ」と言われれば、どんな様子かピンと来るし、その行為に意味がある事も分かる。しかし、現実の世界で「フォークリフトの爪を研ぐ」事など無いし、フォークリフトの爪の切れ味を上げる事の意味も見当たらない。この点、どこか「現実離れした句だ」と感じる。

もう1つは、「凩なんかでフォークリフトの爪が研げるのか?」という素朴な(or野暮な?(^_^;))疑問。
一つの表現の方法として、こういう書き方があるのは分からないではないけど……本気で刃物等の固い物を研ぐなら、それ相応に固い物を持って来なければならないので、「凩が研ぐ」と言われても直感的に腑に落ちない。

ただし、(句意にはっきりと書かれていないので、読み違いだったら申し訳ないですが)「鋭い凩」と「それを受けて鋭くなっていそうなフォークリフトの爪」をリンクさせたいと思ってこの句を作ったなら、句にする方法はあるかもしれません。
「フォークリフトの爪を研ぐ」という行為はちょっと現実離れしているので、何も言わずに(=無理して動詞で言及せずに)2つの要素を並べて……

凩やフォークリフトの爪光る

句景や句意、雰囲気を伝えるだけならこれで十分です。ただし、これだと少しインパクトが足りないので……「光る」と「研ぐ」の間くらいを取って、

凩やフォークリフトの澄んだ爪

この辺でどうでしょう?
なお、「澄んだ」は「研ぎ澄まされる」からヒントを得た物です。

点数: 1

「一匹の友達欲しき霜夜かな」の批評

添削した俳句: 一匹の友達欲しき霜夜かな

「一匹の友達欲しき」に強く惹かれる物がある。

第一感では「人間嫌いで敢えて孤独を選んで生きているが、それでも何らかの温もりが(=せめて一匹のペットだけでも)欲しい」と読む。本来の句意は

≫語り合う友はいるけれど、皆、子供や孫、旦那さんの自慢や愚痴話で時にしんどくなることがあります。私は独身で、仕事も現役ですので、仕事が終わって心の底からホッとする時間が欲しい。

という物でしたが、方向性という意味合いではほぼ同じです。

読みの幅は、余りにも広すぎれば読み手が迷子になったり、読み手によって読みと評価がバラバラになったりしがちですが、この句では一定の方向性を確保できているので問題ありません。

最後の問題は季語ですが、例えば……

一匹の友達欲しき霜夜かな(原句)
一匹の友達欲しき虎落笛
一匹の友達欲しき隙間風
一匹の友達欲しき冬の空
一匹の友達欲しき冬日和
一匹の友達欲しき冬の月
一匹の友達欲しき冬の暮

「虎落笛」や「隙間風」はいくら何でも寒すぎる。「冬の空」や「冬日和」でも味わいがあるが、もうちょっと押しが欲しい。悩むのは「冬の月」や「冬の暮」くらいかな?

いずれにしろ、良い十二音(=「一匹の友達欲しき」)を見つけてきました。とても良い句だと思いますよ(^_^)

点数: 1

「記述のペン止めて窓から見た雪よ」の批評

添削した俳句: 記述のペン止めて窓から見た雪よ

「読書してスノードームのログハウス」の方も見てます。
季語」の次は、「語の圧縮」を学びましょう。

俳句は十七音しかありません。漫然と語を並べると、あっという間に中身が空っぽの句ができてしまいます。

「記述+ペン」→ペンは記述に使う物。基本的に「ペン」だけで十分。
「ペン+止める」→この次に「窓の外の雪を見る」という動作が来ますが、その動作を起こした時には、ペンは止まっている物と推測できます。その場に主観しかいないであろう状況下で、次に動作の情報が入っている場合、「止める」は不要。(※1)
「窓から見た雪」→「雪」と書けば、余程特殊な状況でない限り、主観(句の中にいる書き手自身)は雪を見ています。語順や句意の関係上どうしても必要な場合を除き、「見た」は不要。
また、自分が今居る場所が室内であると分かる情報(リビング・寝室・教室・自習室等はもちろん、勉強机やベッド等も含む。勉強机やベッドを吹きっさらしの野外で使う事など、まず無いであろう)があれば、「雪」は窓越しに見ているというのは(ほぼ)分かります。場所の情報がある場合、「窓」は不要。(※2)

故に、この句に含まれている情報は、事実上「ペン(で記述している)」と「雪(を見た)」と「窓(=室内)」という情報だけです。圧縮を掛ければ、かなりの音数が浮くはずです。

(※1)をベースに改造した場合、

夜半のペン空腹覚え窓の雪

「夜半のペン+空腹覚え」の段階で、ほとんどの人は手が止まる。仮に手が止まらなくても、「窓の雪」を認識すればほぼ確実に手が止まるであろう。
なお、この句には明確な位置情報が入っていません。「窓」を抜くと「(記者や刑事が)野外でペンを取っている」と読まれる可能性もあるので、「窓」を入れてあります。

(※2)をベースに改造した場合は、こんな感じに。

粉雪やペンの音止む自習室

「粉雪に見とれて、ペンを止めた学生が多くいた」の景。分かりやすいが、語順が「原因→結果」の順番なので微妙と言えば微妙。

教室のペンの音止む細雪
教室のペンの音止み細雪

ここまで来れば上出来。

語の圧縮(=必要な語と不必要な語を見極める)には訓練を要します。慣れないうちは、さっきの要領で一つ一つ確認していくと良いですよ。

点数: 0

「読書してスノードームのログハウス」の批評

添削した俳句: 読書してスノードームのログハウス

≫なんともいえない胸のうちが騒ぐような、冬にホッとするような気持ちを表すことができたらなと思います。

その気持ちは、とても大切だと思います。何にせよ、「何かを描こう」「何かを伝えよう」とする気持ちが、俳句を書く原動力になります。

しかし、残念ながら……俳句の読み手はエスパーではありません。何のヒントも無しに、書き手の心や意図を読む事はできないのです。

読書してスノードームのログハウス

この句には、「読書している」という情報と、「スノードームのログハウスがある(主観がそれを見ている)」という情報しかありません。その情報だけで、「冬にホッとするような気持ち」を読み手に伝える事は非常に難しいと思います。

俳句には、「季語」という物があります。季語は、単にその物体や事象の存在を示すだけではなく、その裏に隠されている情感をも伝える事のできる、便利な単語なのです。

例えば……「冬+ホッとするような気持ち・雰囲気」を暗示する季語として、「冬の灯」や「日向ぼこ」のような季語があるので、それを組み込めば……

冬の灯やスノードームのログハウス
日向ぼこスノードームのログハウス

こんな感じになって、「スノードームのログハウスを見て、ホッとする気持ちになった」という事を簡単に伝えられます。
読書の要素が欲しければ、

冬の灯やスノードームと本を読む

こんな感じでしょうか。

まずは、季語に親しんで下さい。季語を使いこなせないと、書き手の心を読み手に伝えるのは非常に難しくなります。

点数: 0

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