「梅雨寒の小鷺片足浮かせをり」の批評
添削した俳句: 梅雨寒の小鷺片足浮かせをり
こんばんは。
まず文法の件。
これ、難しいところです。
◆動詞「浮かす」の場合、サ行四段活用。
補助動詞「をり」は連用形に付くので
「浮かし」+「をり」⇒「浮かしをり」
◆動詞「浮く」(ここではカ行四段の「浮く」とします)+使役の助動詞「す」+補助動詞「をり」の場合
「す」は未然形に付くので「浮か」+「す」
補助動詞「をり」は連用形に付き、「す」の連用形は「せ」なので、
「浮か」+「せ」+「をり」⇒「浮かせをり」
どちらの意味で使っていますかね?
◆助動詞「たり」も連用形に付くので「をり」同様、
「浮かしたり」「浮かせたり」どちらもあり得ます。
句の雰囲気では使役(足を~させた)ではなく、コサギが自発的に「浮かした」のだと作者が思った、という句だと思うので、「浮かしをり」「浮かしたり」かなあ?と思いました。
まずここまで。
点数: 1