俳句添削道場(投句と批評)
イサクさんのランク: 師匠2461段 合計点: 7,500

イサクさんの俳句添削依頼

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鳳仙花歩道に赤チョークのバツ

回答数 : 27

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天掛かる蜘蛛の巣へ詩を放ちけり

回答数 : 41

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梅雨明けのいずれ消えたるにはたづみ

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登り来てふと振り返る登山道

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放棄地にたれかあぢさゐうゑたらし

回答数 : 19

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イサクさんの添削

「梅雨寒の小鷺片足浮かせをり」の批評

添削した俳句: 梅雨寒の小鷺片足浮かせをり

こんばんは。

まず文法の件。
これ、難しいところです。

◆動詞「浮かす」の場合、サ行四段活用。
 補助動詞「をり」は連用形に付くので
「浮かし」+「をり」⇒「浮かしをり」

◆動詞「浮く」(ここではカ行四段の「浮く」とします)+使役の助動詞「す」+補助動詞「をり」の場合
 「す」は未然形に付くので「浮か」+「す」
 補助動詞「をり」は連用形に付き、「す」の連用形は「せ」なので、
「浮か」+「せ」+「をり」⇒「浮かせをり」

どちらの意味で使っていますかね?

◆助動詞「たり」も連用形に付くので「をり」同様、
 「浮かしたり」「浮かせたり」どちらもあり得ます。

句の雰囲気では使役(足を~させた)ではなく、コサギが自発的に「浮かした」のだと作者が思った、という句だと思うので、「浮かしをり」「浮かしたり」かなあ?と思いました。

まずここまで。

点数: 1

「日差し背に蔭を与ふる若葉かな」の批評

添削した俳句: 日差し背に蔭を与ふる若葉かな

こんにちは。

この句とは別の話。
俳句に失敗作という言葉はそぐわないと、わたしは思ってます。
「まだ推敲の余地がある」句は私にもいっぱいありますけどね。

御句、
私も季語「木陰」感が気になりました。
季語は「若葉」なのですが、作者の感動は「(若葉の作った)木陰」にありますよね?

コメントを拝見したらさらに「西日」の要素もありますね。
それらを全て入れようとしているので、
上五:西日(を説明)
中七:木陰(を説明)
下五:若葉
という構造になっており、季語「若葉」が立ちにくい原因になっているのだろうと思います。

また、「木陰」という季語の意味は「日差し」+「樹」からできており、それらを全部句に出してしまっているので、説明感も出ているのだと思います。

作者の感動のポイントを整理したいです。
御句の言いたいところは

・西日さす山の若葉の木陰かな

ということだと思いますので(山という情報も入りましたよ!)
この季重なりをどう推敲していくか、です。
(上の句のままでも、やや気になりにくい季重なりだとは思いますが)

点数: 2

「調弦を吐息で終へて梅雨入かな」の批評

添削した俳句: 調弦を吐息で終へて梅雨入かな

おはようございます。

前の句にはコメントしていませんでしたが、「繊細な」を外しただけでかなり良くなったと思います。

前の句は例えば、自分の友人と会話している時に
「ギター、調弦したよ!」と友人が言っても普通に聞けますが
「ギター、繊細な調弦が合ったよ!」と言われても、自分で繊細って言う?となる形でした。

推敲後のこちらの句は
「調弦を吐息で終えたよ!」
なんだか詩的です。

指摘とは言いましたが「吐息で終えて」がやや甘ったるい気はしますね。
提案句は前の句の「繊細」入れてみます。

・調弦の指繊細に梅雨入りて

点数: 1

「父のこぐ自転車の音夏祭り」の批評

添削した俳句: 父のこぐ自転車の音夏祭り

こんばんは。

コメントを見るまでは、「自分が先に夏祭りの会場にいて、父親を待っていて、自転車の音をさせながら父親が現れた」と解釈していました。

◆原句では「二人乗りの後ろに乗っていた」ということはわからないかもです。
 「自転車の音」というのは、ペダルの摩擦音でしょうか?ブレーキのキーという音でしょうか?サドル付近の軋む音でしょうか?
 そういう細かい音でなく、全部合わせて「自転車の音」なので、【自転車全体を少し離れて見ている】あるいは【自転車の出す音全体を遠くから聞いている】とイメージしたのだと思います。
 自分が自転車の後ろにのっているとき、父の背中の手触りや道路のガタガタなどよりも「音」に注目するものでしょうか?

◆コメントからは、自転車に乗っているのは移動中。まだ夏祭りの会場には着いておらず、夏祭りをあまり感じていない状況だと思います。
 自転車で移動 → 夏祭りの会場 という時間経過のある句ですよね?
 なので取り合わせの句として「コメントどおりに解釈することは難しい」かと思いました。

提案句、経過を入れるなら経過を入れてみます。
とはいえ、俳句は瞬間を切り取るのが上手く詠むコツのひとつです。経過を詠むのはあまりお勧めしません。

・父の漕ぐ自転車いざや夏祭

点数: 1

「紫陽花への噴霧にあやかる晴天日」の批評

添削した俳句: 紫陽花への噴霧にあやかる晴天日

こんにちは。

◆「噴霧にあやかる晴天日」というのが句の主役になってしまって、「紫陽花」が他の植物(例えば夏なら「青芝」とか「薔薇園」とか)でもあまり句の意味が変わらないような感じですね。
 多少、季語「紫陽花」を立ててあげたい気がしました。
◆上の話とも重なりますが、「あやかる」という説明の言葉を言い換えたいように思います。そのついでに中八を解消します(かわりに下六に・・・)

・紫陽花のミストの傍にゐて晴天

◆コメントをみたら「ミストが涼しい」というのが本音かなあ・・と。「涼し」が夏の季語ですね。

・晴天やミスト涼しき植物園

二句以上作れる句材ですね。

点数: 1

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