「秋の川緩く流るる木の葉かな」の批評
添削した俳句: 秋の川緩く流るる木の葉かな
こんばんは。
主たる季語は「秋の川」なのですが、
枝から落ちた葉のことを表す「木の葉」という冬の季語があり、「木の葉かな」と詠嘆されてしまってこちらも主役っぽいですね。
やはり季重なりが気になります。
・秋の川緩く流るる葉一枚
点数: 1
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添削した俳句: 秋の川緩く流るる木の葉かな
こんばんは。
主たる季語は「秋の川」なのですが、
枝から落ちた葉のことを表す「木の葉」という冬の季語があり、「木の葉かな」と詠嘆されてしまってこちらも主役っぽいですね。
やはり季重なりが気になります。
・秋の川緩く流るる葉一枚
点数: 1
添削した俳句: 鳴き声や雨音響く秋の夜
こんばんは。
なるほど。そう来ましたか。
五七五のリズムと季語ひとつはできていますが、受け取る側が混乱する書きっぷりになってしまいました。
◆「鳴き声」だけでは何が鳴いているかわかりません。
「秋の夜」で虫の声、と思わせたいのかもしれませんが、遠回し過ぎて、受け取る側が迷ってしまいます。俳句は連想ゲームではないので。
犬・猫の声と受け取られてもおかしくないですし、鹿も秋に鳴く動物と言われています。何の「鳴き声」か、この句ではわかりません。
◆「(虫の)鳴き声や雨音響く」で、実際にどっちの音を想像したらいいの?と思いました。
虫の音と雨の音という別々の音。雨音が「響く」ほど強いのであれば、普通は虫の声は聞こえないかなあ・・と思ってしまいます。
◆コメントには「虫の鳴き声や雨の音が響いて聞こえるほど静かな夜だなぁ」とあります。
ですが、「鳴き声」という単語や「雨音響く」という言葉で、実際に「静か」ということが表現できるかどうか?作者ご本人はどう思いますでしょうか?
あまり静かな様子は思い浮かばないのでは・・・と思います。
「鳴き声」「音響く」と書いて静かなことを言いたいとか、「虫」と書かずに虫の声のことを言いたいとか、遠回し遠回しに書いてしまって成功していないように思います。
俳句は十七音と短く、遠回しに言っていたら文字数が足りなくなり、必要なことが伝わりません。
「しずか」なことを主張するのであれば「しずか」と書いたり、「虫の声」を聴かせたいのであれば「虫の声」と書いたり、初心者のうちは「意味のわかるように伝える」という形をお勧めします。
あと、俳句で描くのは一句でワンシーンが基本であるということもお伝えしておきます。「虫の音」と「雨音響く」を同時に出すのは、不可能ではないかもしれませんが、まず破綻すると思った方がよいです。
「静か」な句の例として、つい最近、このサイトに良い句が出ています
(すみません「静か」なことが表現できている例句としてお借りします)
停電の町に満月しづかなり/慈雨
「虫の声」の例句としてはこちら。
うるさいほどの虫の声、それ以外の音がしない夜、という句です。「虫の音」は「むしのね」と読み、虫の声のことです。
虫の音の夜空より降りしきりけり/飯田夷佐久(2021)
点数: 2
添削した俳句: 停電の町に満月しづかなり
こんばんは。
整っている句だと思いました。
このままで悪い句ではないと思います。
強いて言うなら「切れ」「助詞」の力をもう少し意識したいような。
勉強のため、いろいろ試してみたくなりますね。
・停電の町満月のしづかなり
・停電の町や満月しづかなる
・停電の町をしづかなる満月
点数: 2
添削した俳句: 草叢にベンチひとつやきりぎりす
こんばんは。
できている句だと思いました。
強いて言うなら「草叢」と「きりぎりす」の近さとか、「ひとつ」という三音の効果とか、捻りたくなってしまいそうですが、このままでも充分だと思います。
点数: 1
添削した俳句: 外眺め雨音響けり夜半の冬
こんばんは。はじめまして。
「冬」を使って「夜」の俳句を作れ、とでも言われているのでしょうか・・・?
他の方にもさんざん言われていますが、「夜半の冬」が不自然に感じます。
他の方のあまり言ってないことを・・・とすると
◆上五「外眺め」と、連用形で文章が続くような言い方をしているので、句の導入は「家の外の風景を想像してください~~」という感じで始まっています。
ですが、中七は「雨音響けり」と音だけの情報で、風景には全く触れず。肩透かしをくらった気分になります。
夜だから雨粒が見えないと言いたい?のかもしれませんが、少し親切でない印象は受けます。
推敲の例です。
例えば①:「外眺め」だけでは映像がない(句の主体の動作説明しかない)ので、中七を「音」をやめて映像の言葉に変える
例えば②:上五「外眺め」という説明をやめて、「外を見ていない室内」という意味の言葉を持ってくれば、中七の「雨音響く」が生きます。
他にも推敲する方法はいろいろあります。他のアイデアなどは、他の方の意見も参考にしてください。
点数: 1