俳句添削道場(投句と批評)
イサクさんのランク: 師匠2372段 合計点: 7,233

イサクさんの俳句添削依頼

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北からの車に雪の残る夜

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冬至きて今日のカレーは南瓜入り

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雲の来て冬夕焼の彩を抜き

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冬夕焼なんと些々たるグラデーション

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舗道に雨銀杏落葉の亡骸や

回答数 : 5

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イサクさんの添削

「日差し待つ春雨ごとに呼吸する」の批評

添削した俳句: 日差し待つ春雨ごとに呼吸する

こんばんは。はじめまして。
初心者さんでしょうか。よろしくお願いします。

御句
◆まず五七五のリズムと季語「春雨」ですね。
 ここまでは良いと思います。
 初心者さんで出来ない人もかなりいらっしゃいますので、ここは上々。
 また、単語一つ一つの意味もわかります。

さて、句の全体の方ですけれど、ここがまあまあ厳しめになりますね・・

◆「何が呼吸しているのか」がわかりませんでした。初読では作者が呼吸していることを言いたいのだと思いましたが、確信は持てず。
 コメントを見たら「生命の息吹をイメージ」とあります。
 ・・・イメージ?はて?となってしまいました。

◆「日差し待つ春雨」で今雨が降っているのかなあ・・と思いきや「春雨ごとに」と数日間の間に何度も雨が降ったり止んだりしているような言葉が来ます。
 降ったり止んだりしているならば、「日差し」もその間にあったのでは?とか、いろいろ考えてしまいます。

たぶんですけれど、コメントの言葉どおり「イメージ」だけで言葉を並べて作ったのではないかなあ?と思いました。なので、ひとつひとつの言葉はよくても、全体がおかしなことに・・

俳句というのは、イメージよりも、季語や言葉で映像を生み出すことのできる一行詩、という面が強いので、まずは具体的な映像や行為を意識した作り方をお勧めします。

受け手が映像を思い描くことのできそうな例句を置いておきます。

古池や蛙飛びこむ水の音/芭蕉
荒海や佐渡に横たふ天の川/〃

会の日や晴れて又降る春の雨/子規

点数: 0

「富士見えてメジロ飛び交う梅の花」の批評

添削した俳句: 富士見えてメジロ飛び交う梅の花

こんばんは。はじめまして。
初心者さんですね。よろしくお願いします。

俳句の五七五のリズム感はできているようです。

◆富士山が見えて、メジロが飛んでいて、梅の花(ですよ)
 俳句の中で主役がみっつもあるようですね。
 なので、この句は何を言いたい(見せたい)のか?というのがわかりにくくなっているようです。
 句の中の主役はできるだけ絞った方が、伝わります。

季語、については歳時記を見るなど、おいおい勉強を。
 この句については「目白」も季語なので、季語がふたつある状態です。
 (季重なり、と言います)
 季語は句の主役になるので、一句一季語が基本になります。
 季語かも?と思って調べるという作業もした方がいいです。

 最初から作句だけをがんばりすぎると混乱した句になりがちなので、言われたことを自分で調べ(私のコメントからは季語、主役がいっぱい)てから作句、と順序だてた方がよいと思います。

梅+富士、目白+富士で、コメントの情報からそれぞれ簡単に作るとしたら

・小田原に富士見えにけり梅の花
・小田原に富士見えにけり目白飛ぶ

まずは簡単なところからスタートです。

点数: 1

「虫歩く啓蟄の様々な虫」の批評

添削した俳句: 虫歩く啓蟄の様々な虫

おはようございます。

◆最初と最後にわざと「虫」と置いたのはなぜでしょうね?
 この句ではあまりリフレインの効果は感じず。
 念押しとしても???と思いました。
 「啓蟄の様々な虫歩きけり」でいいのでは??
◆秋の季語に「虫」があるため、特に上五の「虫」という単語の使い方を嫌う選者・俳人はたくさんいます。(下五は「啓蟄の様々な虫」と繋がっているため、気になりにくい形)
 負乗様なのでお遊びで置いているのだと解釈しますが、このサイトは初心者さんも覗くので念のため。

点数: 2

「春めきし妻の持仏に季寄かな」の批評

添削した俳句: 春めきし妻の持仏に季寄かな

おはようございます。
お気持ちの句ですので、コメントが難しく少し考えておりました。

◆上五「なぜ過去形?」という問題はいるか様から先に出ています。
◆「妻の持仏」という表現が正しいのかどうか?「妻の持仏」では「妻の持ち物の(妻が信仰の対象としている)仏像」という意味になってしまうと思うのですが・・ここはあまり自信がありません。
 ちなみに「妻の持ち物の仏像」で解釈しても成立する句ではありますが。
季語+「妻がなくなって、その妻の供養のために買った仏像に歳時記を供えた」という内容。わずかに句の材料が多く、十七音を溢れているように感じます。

御句は「仏像に歳時記を供えた」という内容で、「妻の持仏」という単語が浮いているように思います。この中七を整理して、これとは別に「妻の供養のために仏像を買った」という一句を寄せてもよいかもしれません。

点数: 0

「母と行く父の遺せしげんげ畑」の批評

添削した俳句: 母と行く父の遺せしげんげ畑

おはようございます。
実景なのですね。お気持ちの句なのでこのままでいいのですが、
このサイトへの投句なので、コメント希望と解釈してすこし。

できるだけ説明を省略したいところです。
御句は「遺せし」が冗長に感じるところ。

たとえば「母と二人で行く父の畑」という流れでも「お父様はお亡くなりになったのかな?」と推測できそうな気がします。「亡き」「遺せし」という言葉はどうしても説明になるので、回避したく思います。
最終手段として「考」(ちち、と読んで亡き父という意味)もありますが、この単語は句が説明臭くなりがちなのであまりお勧めはしていません。

推敲はお任せいたします。

点数: 1

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