俳句添削道場(投句と批評)
イサクさんのランク: 師匠2276段 合計点: 6,945

イサクさんの俳句添削依頼

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デパートの屋上閉づや矢車草

回答数 : 12

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新幹線徐行近江は雪の国

回答数 : 20

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お守りの列に並びて初戎

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ご近所の顔や村社の初詣

回答数 : 39

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回答数 : 19

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イサクさんの添削

「亡き友の声に聞こえし除夜の鐘」の批評

添削した俳句: 亡き友の声に聞こえし除夜の鐘

おはようございます。

私は俳句で「亡き」という説明はあまり使わないようにしています。これはとても強い言葉で、読み手の気持ちが誘導されてしまい、俳句としてイマイチになりがちなため(孫俳句の「孫」と似ているかもしれません)

もちろん、故人を偲ぶ気持ちを否定するものではありません。
この句なら、「亡き」という説明をせずに「この友人は亡くなったのかもしれない」と思わせることはできると思います。断定できなくても「遠くにいる友の声を思う」という解釈でも充分ではないかと

・友の声聞こえるように除夜の鐘

点数: 1

「声高く園庭走る子へ落葉」の批評

添削した俳句: 声高く園庭走る子へ落葉

おはようございます。

形としては中七下五は良いですね。

◆上五のやや気になる点。
 「声高く」・・五音に収まるので初心者さんがよく使う言葉なのですが、普通は「声が高い」と言った時、声の音程が高いことを表します。
 ここは「声高=こわだか」、声が大きいという意味だと思いますので、言い換えたいところ。
 句の後半に「園庭を走っている子」がいるのですから、その描写に寄せてもいいですね。先に頓様から出ている「嬉々として」とか良いですね。

◆ここからは、春の風花様が今後さらに推敲されるとして、先の話になります。

 中七下五「園庭走る子へ落葉」は、形としてはできていると思います。
 できていますが、誰かがどこかで同じ言葉を使ったような、どこかで見たような表現に思えます(これを【類想】と言います)。
 【類想】句は「他の誰かが似たような句を作ったことがある」とみなされるので、選では避けられがちになります。

 【類想】を脱するため中七下五を変えてしまう方法もありますが、中七下五がそのままでも上五に平凡感がなければ「類想っぽくない」句になることがあります。
 この点でも「嬉々として」とか、結構よい表現なのではないかと思います。

 また、この上五の五音だけで句の風景ががらりと変わりますので、いろいろ考えてみてください。

・わけもなく園庭走る子へ落葉
・一人きり園庭走る子へ落葉
・黙々と園庭走る子へ落葉

推敲例で、他の形の句も置いておきます。

・場所取りの園庭の子へ落葉かな
・始業直前園庭の子へ落葉

点数: 2

「からしツンツンおでんアツアツ心ホクホク」の批評

添削した俳句: からしツンツンおでんアツアツ心ホクホク

おはようございます。

実験ということで意見だけ述べるなら、
俳句というより短めの三行詩のリズムと内容、に見えますね

からしツンツン
おでんアツアツ
こころホクホク

技法やら何やらが他のジャンルの詩にかぶると「俳句で発表しなくてもいいじゃん」となってしまうので、「これは俳句」である明確な理由を入れておきたいところです。「季語ひとつ」だけでは弱いかもしれません。

こういうのを面白がって選に入れる選者もいますので、絶対ダメとは言い難いです。

点数: 2

「色褪せし銀のジッポや霜雫」の批評

添削した俳句: 色褪せし銀のジッポや霜雫

おはようございます。

◆あとで「銀」と色の名前が出てくるのて「色」が不要ではないかと思います。
 「銀褪せしジッポ○○○○」などとできそうです。
◆「霜雫」という季語がお気に入りのようですが、主題「霜」に対して五音だから使っている感が否めません。この季語を否定する気はありませんが、他の季語の可能性も考えてみてもよいと思います。
 「霜」は基本的に屋外季語なので、それを生かす方向がよいかと。

・霜降るや褪せしジッポにオイルの香

点数: 1

「杖をつき始発電車や星冴ゆる」の批評

添削した俳句: 杖をつき始発電車や星冴ゆる

おはようございます。

前の句よりは先へ進めていると思うのは同感です。
褒め合って妥協するパターンに入りそうなので、敢えていつもどおりいきます。

上五と中七が、切れていないようで軽く切れています。
「杖をつき(連用形)」で、接続する用言がないかたちなので、連用形止めになって軽い切れがあります。
文章で書きなしてみると
「杖をつき(ながら)、始発電車(にいる、に乗る)。星が冴えている」
となりますね。

理由のひとつには、「杖をつく行為」と「始発電車」に意味としての接点がなく、「~~して~~する」の形になっていて、そこにプラスして季語「月冴ゆる」があり、「取り合わせの要素が三つ」になっていることが考えられます。

対策としては、天文季語なので中七下五を「や」切れしない方法がありますね。

・杖つきて始発電車へ星は冴ゆ
・杖つきて始発電車に冴ゆる星

傍題「星冴ゆる」ではなく主題「冴ゆ」へ振り切る、という推敲案も置いてみます。

・杖つきて星降る始発電車冴ゆ

点数: 1

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