「行く春や糊剥げたシャツ最寄り駅」の批評
はじめまして。よろしくお願いします。
素人さんというわけではないのかな?
言いたいことは出せているのではないかな?と思います。
学生かどうかはわかりませんが、サラリーマンとして見てもいい句ですね。
俳句
は言いたいことすべてが伝わる必要がない(というか伝わるような文芸ではない)ので、このぐらいの省略でよいと思います。
難点もいくつかありそうです。
◆一番気になるのは、【三段切れ】です。
「行く春や/糊剥げたシャツ/最寄り駅」意味もリズムも二か所でぶちぶち切れています。敢えて三段切れにする技法もありますが、この句はそれを狙っていないようですし、通常は句に奥行・余韻がなくなりますので回避した方よいと思います。
季語
を含むひと固まり(基本的に五音程度)と、季語を含まないひと固まりで組み合わせるのが俳句でよくある「取り合わせ」という技法になります。
御句の場合は、上五「行く春や」で五音で切れていますので、後半十二音を繋げた方がよさそうですね。
後半を推敲する場合、たとえば「最寄り」という情報はこの句に効果があるかどうか?など、検討していくわけです。
私なら「最寄り」は外すと思います。あまり映像的に効果的だとは思わなかったので
例として
・行く春や糊剥げたシャツにて駅へ
・行く春や学生の糊剥げたシャツ
二句目では「駅」を外して、コメントの「学生」を入れました。一例です。
「最寄り」を生かす推敲もあると思いますし、俳句には唯一解があるわけではないので、いろいろ試してみてください