俳句添削道場(投句と批評)
イサクさんのランク: 師匠2265段 合計点: 6,913

イサクさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

近所より二人寄りけり焚火して

回答数 : 38

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星とんでデパートの灯の消える夜

回答数 : 17

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深き夜のエントランスの茸かな

回答数 : 25

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鳳仙花歩道に赤チョークのバツ

回答数 : 27

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天掛かる蜘蛛の巣へ詩を放ちけり

回答数 : 41

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イサクさんの添削

「鶯の声を追いかけ路地裏に」の批評

添削した俳句: 鶯の声を追いかけ路地裏に

こんにちは。

この句では「鶯の声を追いかけて路地裏に行きました」という自分の行動っぽいことを報告しようとしています。
報告の説明はよくわかるのですが、自分の行動なので、よほど突飛なことをしないとありきたりになりがちです。

「自分の行動の報告」ではなく、「鶯の声」を主役にして、「どんな路地裏?」「路地裏に入る前はどんな場所で聞いた?」など、別のものを発想をしてみるとよいかもしれません。

まず「追いかけ」というのは自分の行動なのでやめてみます。
で、「鶯」というだけで声の想像もできるので、「声」とわざわざ出さない手もあります(ここは諸説あります)

・鶯の路地裏知らぬ店並び

点数: 1

「窓硝子ふきて見えけり雀かな」の批評

添削した俳句: 窓硝子ふきて見えけり雀かな

こんにちは。はじめましてでしょうか?

◆一読。季語がありません。
 季語を使って、俳句に季節を足しましょう。

一句の中に「けり」「かな」は避けた方がよい、というのは他の方から出ています。

季語は仮に冬の季語を使うとして、

冬の雀に感動したのなら
・窓硝子拭きて見えけり寒雀

窓硝子が冷たいと思ったのなら
・冬の窓拭きて見えたる雀かな

こんな感じでどうでしょう。

点数: 0

「枯葎静寂破るクラクション」の批評

添削した俳句: 枯葎静寂破るクラクション

おはようございます。

取り合わせの俳句の練習でしょうか?

◆コメントにある「漢字が多すぎる気がします」はあまり気になりません。
 五文字しかありませんし。
 前半に固まっているとはいえ、読みにくいというほどでもなく。

◆「枯葎」は狭い風景の季語なので、中七下五の言い回しと相性があまりよくない感じです

◆中七下五の「静寂破るクラクション」
 ここに問題がありそうです。
1.「静寂を破る」は描写ではなく自分の感想・説明っぽいです、また、J-POPなどでよく出て来る(言い方が悪いですが陳腐な)言い回し。これで七音も使っています。
2.「クラクション」といえば【突然に鳴る大きな音】の代表格で、当たり前感が出ていること。クラクションは静寂を破るもの。
 当たり前のことでも、誰も気づかず俳句にされたことがなかったら「新たな発見」として感動できるのですが、この句はどうでしょう
3.1と2が組み合わさった結果、「静寂破るクラクション」は誰かがどこかで使ったような十二音になってしまって、新鮮さが・・

推敲の方針として、
俳句に「静寂破る」をどうしても残したいなら「クラクション」よりもっと独自性のあるものを使いたいところ。
ただし私個人は「静寂破る」を残すのはあまりお勧めできません。もっと風景を描写することで「静かな空間なのではないか」と読者に思わせたいです。

「クラクション」を残すなら「静寂破る」という陳腐な表現を回避したいところ。

その上で、季語「枯葎」が合っているかどうか、上五でいいかどうか、を検討です。「静かな空間」を思わせるための季語変更は考えられそうですよ

・枯葎無余地駐車へクラクション
  ↑ あまり良くない推敲。季語が生かされていません

・クラクション響き渡れる枯野かな
  ↑ 静寂の中のクラクションに特化した推敲。これも陳腐ですが。

この句にとって大切なものが季語「枯葎」なのか「クラクション」なのか「静かな空間」なのか。ご自身で推敲してみてください。

点数: 1

「ゆめいっぱい流るる朝や帰り花」の批評

添削した俳句: ゆめいっぱい流るる朝や帰り花

おはようございます。

◆「流るる」という部分が歌のタイトルとわかりにくくしているかな?とは思いました。
とはいえ、カギ括弧を使えない仕様で「ゆめいっぱい」とできないので、致し方なし。
作者の句意に近づけて受け手にやさしくするなら「聞こえる朝」かなあ・・
季語は「帰り花」でいいですか?
 作者の主張が入りすぎている気がします。もっと良い季語との出会いがありそうです。

点数: 1

「ミサイルに子猫仰向け日向ぼこ」の批評

添削した俳句: ミサイルに子猫仰向け日向ぼこ

おはようございます。

◆季重なりです。「子猫」が春の季語ですね。
 この句意なら、「子猫」の部分を「猫」あるいは猫とわかるような描写への変更が可能ではないかと。

◆この句のままでは「ミサイル」が実景に見えてしまうのではないでしょうか?
 「ニュース」もしくはテレビ・新聞・「異国の」などの描写がないと、ミサイルがこの場に存在するという受け取りになるのでは。

 戦時下の町に本当にミサイルが飛んできていて、猫が降参するかのように仰向けになっている、という映像なのか?(でも季語が「日向ぼこ」という違和感)
 子の遊んでいるおもちゃのミサイルと、のんびりとした猫の対比?
 句だけを見た場合、それぐらいの受け取りになりました。

点数: 3

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