俳句添削道場(投句と批評)
イサクさんのランク: 師匠2442段 合計点: 7,445

イサクさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

キャタピラにやさしき花屑のいくつか

回答数 : 27

投稿日時:

弁当とシート携へ蝶の野へ

回答数 : 22

投稿日時:

蝶や蝶やすこうし酔うたかのやうな

回答数 : 19

投稿日時:

肩書は無職と名乗り四月馬鹿

回答数 : 15

投稿日時:

膝上の子猫に添ふる指の皺

回答数 : 18

投稿日時:

イサクさんの添削

「淡々とスマホ右手はアイスティー」の批評

添削した俳句: 淡々とスマホ右手はアイスティー

こんにちは。

御句とコメントを拝見しました。

◆出したい映像に対して、助詞のこだわりは良い判断だったと思います。「淡々とスマホ右手にアイスティー」では「スマホ右手に」と読めますね。
 右手はアイスティーが絶対!!なら助詞は「は」ですね。

◆ですが、この句で「右手」にどの程度の意味があるかは少し疑問に思いました。
 ぶっちゃけ「スマホ右手に」と誤読されても、スマホを右手で操作しながらアイスティーを飲んでいる映像にはなる句です。「スマホは左手、右手はアイスティーじゃなきゃダメだ!」という理由は特に思いつきませんでした。

スマホは何を見ているんでしょうね?「淡々と」なので意味のない動画などでしょうか?

・スマホより目線外さぬアイスティー

点数: 0

「青鷺の杭に不動や僧のごと」の批評

添削した俳句: 青鷺の杭に不動や僧のごと

こんにちは。

留まっているアオサギは、驚くほど動かないことがありますよね。
動物園の檻の外で見かけて、「あれは本物か作り物かどっちだ」と子と話していたことがあります。本物でした。

御句、情報を出す順序がもったいないと思います。
中七下五「青鷺の杭に不動や」で、映像がすべて出そろっています。

最後に出てくる下五は「不動のアオサギ」を擬人化している比喩で、面白みはありますが、追加の映像には乏しいです。
最後のオチにとっておくほど意外性のある比喩でしたらむしろ下五がよいのですが、そこまでではないと感じます。
なので、語順は推敲ポイントだと思います。

語順を検討するとして、リズムを整えるために、十七音の中での情報の重要度・主役度の取捨選択もあります。
たとえば「不動の青鷺が僧みたい」というのが句の主役なら、「杭」が不要の可能性があります。
・青鷺は僧であろうか不動なる

青鷺の説明は必ずしも必要ないので、たとえば「動かない」を言わない手もあります。季語「青鷺」+適切な比喩で、そう思わせればよいですね。
・修行僧みたい杭上の青鷺

点数: 1

「職慣れて麦飯食みし世界地図」の批評

添削した俳句: 職慣れて麦飯食みし世界地図

おはようございます。

コメントなしでは、この句の中七下五、「世界地図が麦飯を食べた」あるいは「麦飯が世界地図を食べた」という句になっております。
そのために、上五の「職慣れて」も麦飯か世界地図が働いているような感覚が。

原因は、中七の過去の助動詞の連体形「し」と、下五に突然出てくる「世界地図」ですが・・どちらも、他の方があまり触れてないですね。

すみません時間がないので一旦ここまで

点数: 1

「傘を閉じ子の丈を観るなめくぢり」の批評

添削した俳句: 傘を閉じ子の丈を観るなめくぢり

こんばんは。

◆いわゆる山本山、中七がどちらにかかるかわからない形です。
 子の丈を観たのは、傘を閉じた人物でしょうか?それともなめくじでしょうか?

◆上記の山本山の点も関係しますが、「傘を閉じる」「子の背丈を観る」動詞がふたつ入っています。これは同じ人物の動作でしょうか?
 ここが、傘を閉じたのが子であったり、背丈を見たのがなめくじの擬人化だとすると、句の主体がころころ変わって混乱の原因になります。
傘を閉じ(て)、子の丈を観る、となっているので、どちらも親(句中の観察主体)の動作なら理解可能なのですが、どうもそうではなさそうな気配がします。
◆細かいことですが「観る」の漢字を選んだ意図があまり伝わりませんでした。

誰が何をして、何を見ているのか、もう少し整理したいですね。コメントや句の内容から、「傘を閉じる」という動作を入れる必要はないかもしれません。

・なめくぢが吾子の背丈を見てをりぬ
・傘閉ぢて子はなめくぢに近寄れり
・なめくぢや傘閉ぢて知る子の背丈

点数: 2

「平凡なラブソング平凡な夏」の批評

添削した俳句: 平凡なラブソング平凡な夏

おはようございます。再訪です。

「すべての夏が平凡」が正しい句意だったとするならば、

◆平凡と言い切った季語「夏」は四つの最大の季語のうちひとつで、他のあらゆる夏の季語を内包します。
 通常、「平凡」とは「ここと言うすぐれた点もなく、並なこと」。このままでは「季語に感動を見出せない」という句になってしまいます。
 もし「平凡が良い」「平凡な(普通の)夏が良い」という意図ならば、前半の「平凡なラブソング」と並列したリフレインが逆効果になっているような気がします。

◆「三か月ある夏が平凡」と言い切るには「夏がまもなく終わろうとしてる」か、「夏の途中で、未来が見えるといきがっている」ということになります。
 前者なら晩夏・初秋の句となりますが・・そういう作りではなさそうです(前回の提案句で、こちらの句意を見越して「夏休み」を置きました)
 後者なら、期間中に「さわやかな初夏」「湿っぽい梅雨」「本格的な暑さ」など変化を全て含みます。さて、どのタイミングに作中主体は「平凡な夏」と判断したのだろうか・・と考えます(前回の提案句で、こちらの句意を見越して「梅雨の雲」を置きました)

まあ正直、そこまで句・季語の意味を穿たずに「こんな句はどうですか?」と置いた句だと思われますが・・

もし「平凡を肯定」する句なら、ちょっと補強が必要かな?と思いました。

・普通のラブソングいつもどおりの夏

点数: 0

イサクさんの添削2ページ以降を見る

トップページへ
添削依頼をする!

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ