「平凡なラブソング平凡な夏」の批評
添削した俳句: 平凡なラブソング平凡な夏
おはようございます。再訪です。
「すべての夏が平凡」が正しい句意だったとするならば、
◆平凡と言い切った季語「夏」は四つの最大の季語のうちひとつで、他のあらゆる夏の季語を内包します。
通常、「平凡」とは「ここと言うすぐれた点もなく、並なこと」。このままでは「季語に感動を見出せない」という句になってしまいます。
もし「平凡が良い」「平凡な(普通の)夏が良い」という意図ならば、前半の「平凡なラブソング」と並列したリフレインが逆効果になっているような気がします。
◆「三か月ある夏が平凡」と言い切るには「夏がまもなく終わろうとしてる」か、「夏の途中で、未来が見えるといきがっている」ということになります。
前者なら晩夏・初秋の句となりますが・・そういう作りではなさそうです(前回の提案句で、こちらの句意を見越して「夏休み」を置きました)
後者なら、期間中に「さわやかな初夏」「湿っぽい梅雨」「本格的な暑さ」など変化を全て含みます。さて、どのタイミングに作中主体は「平凡な夏」と判断したのだろうか・・と考えます(前回の提案句で、こちらの句意を見越して「梅雨の雲」を置きました)
まあ正直、そこまで句・季語の意味を穿たずに「こんな句はどうですか?」と置いた句だと思われますが・・
もし「平凡を肯定」する句なら、ちょっと補強が必要かな?と思いました。
・普通のラブソングいつもどおりの夏
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