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類と翠 #神代類くん #夢第2話 全10話で完結

類と翠 #神代類くん #夢の第2話

作者 祈矢暁月 得点 : 0 投稿日時:


翠side
—類くんと私が同じ学校に。
そう考えただけで、何だか嬉しい気持ちと不安な気持ちが入り乱れたマーブルな感情になっていく。
「翠?行こう??」
そう可愛げたっぷりの瞳で問いかけてくる類に。
ああ
やっとわかった
私は昔から、類が好きだったんだ
純真な瞳で見つめてくる類に
私はきっと、恋してたんだ
「翠?」
私は慌ててお返事の言葉を絞り出す。
「ん、分かった。だけど着替えてくるから待ってて。」
そう話を切り上げると、私は二階の部屋へとダッシュした。
ふふ、類と二人で歩くなんて、いつぶりだろう。
ルンルン気分で、クローゼットから制服を取り出した。

類side
正直言って、翠を入学式に誘うのは、少し照れくさかった。
もう四年も顔を合わせていない幼馴染に。
ちゃんと話してくれるだろうか。
そう思いながら、僕は翠の家のインターホンを押したのである。
パーカーのままで出てきた翠は、昔とちっとも変わってなくて。
《可愛い》
そう感じてしまうのは、いったいなぜなのだろう。
昔と変わらない笑顔で話してくれた翠。
またあの頃のように、顔を合わせられる機会が増えると思うと、とても嬉しかった。

ガチャリ
玄関ドアが開いて、制服姿の翠が出てきた。
「どうかな…似合ってるといいんだけど…」
翠は少し照れくさそうに、くるっと一周、その場で回ってみせる。
《可愛い》
僕はそう思ったが、言葉にするのはなんだかちょっと複雑で。
「似合ってるよ」
精一杯の笑顔で、翠を褒めた。
僕の言葉が少しでも翠の自信につながるのならば。
僕はずっと、翠に寄りそっていたい。
そう思いながら、翠と僕は玄関から一歩踏み出した。

入学式後。
類と私は、同じクラスだった(1-Bダヨ 2-Bでも一緒にナルヨ)。
しかも「神代」と「嘉川」だから席めっちゃ近くてびっくりした。
こんな風に、徐々に人酔いも直していけたらいいな…。
こんな平凡な日々が続いてほしいな
この願いこそが平凡であるけれど、今の私の心の底からの願いだった。

放課後。
私はクラスの男子に呼び出された(えぇー、モブくんですね)。
指定された空き教室に向かうと、そこにはもうその子が立っていて。
「あの…。ええっと…。」
私が戸惑っていると、ゆでだこのような赤い顔で、しゃべりだした。
「俺、嘉川さんが好きなんです!付き合ってください!!」
ア。チナミニコノモブクンハスイノチュウガクジダイノクラスメイト
私は、自分が思っていた10倍大きな声で、
「あの…。ごめんなさいっ!」
ガシッ
その男子に肩をつかまれて、壁に押し付けられた。
「俺の事、そんなに嫌いなのか!?なあ教えてくれよ俺のどこがいけないんだ!?」
「いやそういうことじゃなくって…!」
「だったら付き合ってくれよ!!」
お願い。
誰か助けて—。
そう、心から願った時。
突如、私の肩が軽くなった。
私は壁から解放される。
びっくりして見ると、そこには。
紫色の髪に、水色のメッシュが入った背の高い男の子。
類が、立っていた。
「何してるんだい?」
類は、いかにも落ち着き払った口調でモブくんに話しかける。
「お、お前は…1-Bの神代っ…!」
「お前には関係ねーだろー!!///」
そう言い残すと、慌ててモブくんは走り去ってしまった。
「けがはないかい??」
類は、私にやさしく問いかける。
「う…うん…。」
私がそう答えると、類は安心したような笑顔で、
「そっか。じゃあ、帰ろ―」
と言いかけたが…。
「こらあ、そこの一年!下校時刻過ぎてんのよ!とっとと帰りなさい!!!」
と、通りすがりの先生に怒られた。
「やば、逃げよう、翠!」
類が私の手を引いて走り出す。
類、大好きだよ—。
私はそんな思いを込めて、しっかりとうなずき、走り出した。




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作者コメント

わわあごめんなさい
翠の苗字書き忘れてました
今の時点での翠の苗字は「嘉川」(かがわ)です
一年の二学期あたりから「神代」に展開できるように頑張ります

#文章力のかけらもない小学生が書いていますがどうか愛してください

追加設定(オリジナルキャラクターなど)

モブくんは翠の中学時代のクラスメイトです。

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