またも来る別れの便りにおののくも強く生きよう面影抱いて
添削した短歌: いつの日か来る別れさえ怖じけつく強く生きよう忘れじ想い
「いつの日か来る」は「いつ来るだろうか」という未来についての表現ですね。
我が身にも命が尽きる日がやってくるかもしれない、という意味で使われたのだと
思いますが、その場合は「別れ」ではなく「逝く」など表現が適切です。
「別れ」はどちらかというと、自分の元から誰かが去っていく表現で
自分が逝ってしまうと「別れ」を意識することはできなくなってしまいます。
それと、誰かの訃報を聞いたという出来事がそれでは伝わらなくなってしまいます。
また、「怖気づく」と「強く生きよう」が分断されています。
筆者さんの意図のとおりにするなら、
「怖気づく」「けれども」「強く生きよう」とつなげなければいけません。
「忘れじ想い」も文法的に誤っていて、
「想い」という名詞につなぐのであれば連体形で「忘れぬ想い」になります。
「想い忘れじ」とすれば文法的にはOKです。
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