名誉天使は楽じゃないの批評の返信
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名誉天使は楽じゃないの批評(元記事)
一読させていただきました。オミクロンです。まず宣言させていただきます。これは私の個人的な所感です。なので参考程度にしてください。
まず感じたことですが、4・5・6話が滅茶苦茶長いです。スクロール量をみて、失礼ですがげんなりしてしまいました。
人間が集中力を維持できる時間というのは短いものです。「よし、読んでみよう」と思っても、数万字ズラズラ続くと途中で集中力が切れて、読み飛ばしてしまいます。
短ければ短いほどいいという訳ではありませんが、長ければ長いほどいいという訳でもないと思います。成人男性の平均的な読書速度が、1分当たり500~600文字程度だそうなので、そこから読書時間を逆算すればいいかと思います。
なろうに関する文字数研究につきましては、葦沢かもめ様が書いている、【一話あたりの文字数を最適化して高い評価を得よう!】というエッセイを参考にしてください。
他にも、多少ググるだけで考察が溢れています。調査してみてはいかがでしょうか。
次に、その話で書きたい部分がまとまっていない。という印象を受けました。特に3章の部分が印象的でした。ざっと読んだ部分を要約すると、
1. 知らず知らずの内に私有地に入り、投獄される
2. 出してもらうために内職などを行う
3. 主人が利用する気満々なので、脱獄する
4. 帰宅してヒロインと会話
以上4点だと思います。ではYMTH様がその話で書きたかった部分はどこでしょうか?
恐らく全てだと思います。会話文、情景描写ともにしっかりされているので、よく分かります。ですが、1話にまとめたことが悪手なのです。
本来であれば一つずつが主役級なのに、それらをひとまとめにした結果、個性を殺してしまったと思います。1話1題を心がければ、もっと輝けると思います。
3章1話「いわれのない投獄? 原因俺でした」
3章2話「地獄の内職生活」
3章3話「このまま奴隷? 冗談じゃない! 逃げさせてもらう!」
3章4話「不倫? 嘘だ!」
みたいな感じで。そうすれば文章の総量を多くしても、論題がはっきりします。なのですんなりと受け入れられると思います。
また話が一度断絶しますので、話の初めにダイジェストを使うことができ、書きたい展開だけ書くことが出来ると思います。
次に、これはアドバイスになりますが、1話当たりの上限文字数を定め、推敲した方がいいと思います。ギャグというジャンルのせいで、的外れになる可能性はありますが。
ですが、書きたいことを書きまくった後で、「これは本当に必要な文章、展開なのか」ということを精査できます。私は推敲信者なので、推敲はすればするほど文章の質は上がると思っています。参考になれば幸いです。
最後に。キャラの独白の部分が長いです。段落分けもされていないので、読むのが億劫になってしまう場合があります。地の文が適切に分けられているだけに、少し残念です。
解消法として、会話文も意味の塊ごとに段落分けをするか、他かやらの相槌や疑問を使うことによって、より読みやすくなると思います。拙文ですが、私が書くならこう直します。
【ここから】
「そんなある日のことだった、クラスの男の子が、私に告白をしてくれたのだ。
当時は付き合う気など毛頭なかったが、『一度異性と付き合ってみれば恋愛は理解できる』と、仲の良かった子に助言されてな。私は試しにその子と付き合ってみた」
「それで、どうだったんだ?」
「……結局彼を好きになる事はなかった。別に嫌いだった言う訳ではないぞ、友達としてはとても良い人だったのだ。
しかし結局それ以上の気持ちは生まれず、その子とは別れた。……そしてその直後に、私は交通事故で死んでしまった」
【ここまで】
こんな感じです。参考になれば幸いです。
名誉天使は楽じゃないの批評の返信
スレ主 YMTH 投稿日時: : 0
オミクロン様、まずはこの長い物語を読んで頂いた事にお礼を言わせてください。本当にありがとうございます。
ご指摘いただいた点なのですが、自分がずっとモヤモヤしていた所の核心を突いてもらった気分です。一つの章が長く書きたい事がまとまっていないのは、僕自身書いていて感じていました。
なのでオミクロン様の1話1題、章の中にタイトルをつけてさらに分割するというやり方は本当に感動しました。確かにそれを取り入れる事で物語の明確化、そして余分な点をカットする事もできますね。
それと僕も書いている途中で、どうもキャラクターの皆が「生きている人」に感じられない時がありました。それはキャラが独白の部分が長いというのが原因だったんですね。
複数人でいるのに特定の一人だけが話しそれをだれかが突っ込む。残りは沈黙という展開が、確かに思い返すだけでいくつかあります。言われてみると、生きていないと感じる時はたいていその様な複数で会話をする場面でした。もう一度最初から会話文を読み返したいと思います。
今回頂いたアドバイスで、自分なりに改善しようと思った点がたくさん見つかりました。自分の納得できる作品に仕上げ、頑張って目標の新人賞一次選考通過を目指したいと思います!
最後に、この見ただけで「うっ」と唸ってしまいそうな長文を読んで頂き本当にありがとうございます。正直オミクロン様から批評を頂ける前、小説家の夢を挫折しかけていました。
しかしオミクロン様の完成度は低くないという言葉を見て、俄然やる気が湧き上がってきました。お世辞であったとしても、僕はこの言葉に救われました。
読んで頂き、本当にありがとうございます。