クロニクル・マキア
スレ主 六道一真 投稿日時:
目的:プロになりたい!
要望:おもしろいか教えて下さい!
キャッチコピー:挑め、神に!時代を超え、人の時代を手に入れろ!
カテゴリー:ラノベ(中高生向け)
あらすじ
(起)舞台は荒廃した未来世界
2050年に勃発した第三次世界大戦。その際に使用された核攻撃により、人類の文明は一度崩壊を迎えた。
それから100年後。生き延びた人類は、旧世界の人類が最後に遺した人工知能"ゼウス"の管理の下、100個の統治区の中で生活していた。
だが、統治区の面積は限られており、当然あぶれる者もいる。そんなあぶれ者の一人である主人公・フォルテ=アトラスはある日、サルベージの仕事中に一つのポッドを発見する。
気になったフォルテを中を開けようとするが、直後にテロ組織『冥府の囚人(タルタロス)』の人間に囲まれ、
「そのポッドを渡せ。そうすれば命だけは助けてやる」
「ハッ! みすみすお宝を渡すバカがいるかよ!」
飛び散る銃弾の中から必死に逃げ延び、ポッドを売りさばこうとしたフォルテだったが、突如ポッドの蓋が開き、中から出てきたのは、
「ん~……あと50年……」
「あ、どうぞごゆっくり~」
ふざけた寝言をこぼす少女・月詠瑠那だった。彼女は何故追われているか、親の事すら話そうとしない不思議な少女だった。
それをヤンチャをしてテロ組織に入った統治区のお嬢様と考えたフォルテは、言葉巧みに彼女を親元まで連れていき、感謝の印として報酬をたっぷり頂こうと考えた。
そして彼女を連れ出した先、そこに待っていたのは強者が全てを手にし、弱者は奪われる完全実力主義の世界。
「――ってる。こんな世界、間違ってる!」
生きる為に戦うのか、戦う為に生きているのかあやふやになった世界に瑠那は憤るが、フォルテはそんな世界に飽き飽きして、惰性で生きているようなもの。
それでも、この世界に抗おうとする彼女に次第にフォルテの心は動かされていく。
そんな彼女の正体は、2050年から現代まで休眠ポッドで眠りについていた、旧世界の人間だった。
何も目的を持たなかったフォルテは、彼女と共に世界を変える為に動き出す。
(承)舞台は統治区へ
実力なき者を受け付けない統治区への侵入を試みるフォルテ達。だが、実力による階級社会が出来ている統治区への侵入は当然違法行為。
彼等は警備を潜り抜けてエリアへと侵入を果たすが、しつこく追手は迫ってくる。
「現在進行形でお困りの貴方! 今なら特別サービス! そこの排水溝に向かってダイビング土下座して頼んだら助けてやってもいいッスよ?」
「死ね」
救いの手を伸ばしたのは、ネット中毒の少女・クレア=メルクロヴァ。面白そうだったからという理由で助けたかと思いきや、今度は絶望する様を見るのも面白そうと警備に連絡しようとする。
ほぼ無限に湧き出る機械兵装を粉砕し、
「いい加減にしろ、このクソ眼鏡! 画面越しでしか威張れない豚は大人しくハムにでもなってろ、このメス豚!」
「……あの、もっかい言ってもらっていいッスか?」
「「え」」
イケない扉を開いてしまい、従順(フォルテ限定)になったクレアの家を拠点にフォルテ達は活動を開始。
その行く手を阻むのは、実力主義の中で勝ち残ってきた強者達。
「残・念。女の涙、そう簡単に本気にしちゃダメよ?」
決闘アイドル・レイチェル=ルクレツィア。
「冥府に堕とされた者達の怒りが。ゼウス、貴様を抹殺する!」
「恭真の意志は私達の意志。貴方には恩があるけど、ここで消えて」
『冥府の囚人』リーダー・玖堂恭真(くどう きょうま)。
サブリーダー・ラウラ=レーヴィット。
大神への怒りに燃える囚人は、世界すらも壊しにかかる。
(転)世界を巻き込んだ闘争へ。
『冥府の囚人』による世界を巻き込んだゼウス抹殺計画『無常の果実(フルッタ・モイラ)』が阻止されてから一ヵ月。
一部では事件を契機にゼウスによる管理体制に疑問を抱き、フォルテ達のような認識改変派、『冥府の囚人』による抹殺派に分かれる事になる。
だが、2つの派閥に分かれたのは人類だけではなかった。
「我々十二機皇(オリュンポス)は、貴様達人類に宣戦布告する」
ゼウスのリミッターとしての役割を持つ十二機皇。その内のポセイドン、ヘラ、アレス、アルテミスによる人類への反逆。
これを機に『冥府の囚人』は彼等の抹殺を望む。対するフォルテは十二機皇との共存を望む。
三竦みの状況になった時、新たに参入する一派。それは瑠那と同じ旧世界の人間であり、十二機皇開発の際にスポンサーだったコーディリア=ヴィクトリアス率いる一派だった。
「まず、対話を試みるのも手では?」
反意を示す神、共存を選ぶ神、現状を静観する神。
見境なく全てを殺す『冥府の囚人』を止める為、フォルテ達も十二機皇の攻略を開始する。
(結)挑め、神に。そして…。
十二機皇を落とし、ゼウスの守りを弱体化させる事で、自分がゼウスと融合するコーディリアの計画が明らかに。
それを止めるべくに乗り込むフォルテ一行と『冥府の囚人』。
数々の妨害を突破し、ようやくコーディリアの待つ地に辿り着くが、時すでに遅し。そして彼女は自分に逆らう者の抹殺に乗り出そうとし、
「己惚れるな、人の子よ。自分の世界しか見てこなかったお前に、人を導く資格はない。あるはずがない」
コーディリアを殺害し、遂に顕現するゼウス。
「人よ、私に挑め。私を倒せ。神に祈るだけの無為な時を過ごした人類よ。今こそ決別の時。己が手で神代を終え、人の時代を手に入れろ」
全ては予定調和。彼は言う。これより、人類を滅ぼしにかかると。
それは人類を見限ったからではない。人類を信じるが故の選択。
永劫に奪い、奪われる運命にある人類。だが、そんな運命に屈するほど人類が弱いはずがない。
人は今こそ進化を迎える時だ。運命を、神を打倒して人の時代を手に入れるべきだ。
だからこそ、人類が望んだ神に自分がなろう。そして神の力を以て、人類が進化する為の試練になろう。
人類を愛するが故に生まれた災厄との最終決戦。
それに勝利した人類。そして、人類の本当の強さに気づいたゼウスは、彼等と共存する未来を選んだ。
キャラクター
・フォルテ=アトラス
本作の主人公。貧民層で発掘(サルベージ)屋を営む16歳の少年。
本編開始時は将来に何の目標も持っていない無気力な人間だが、本来は他人に流されず、自分の意志を曲げない性格。瑠那と出会い、「彼女の力になる」という当面の目的を抱いて過ごしていく内に、自分のやりたい事が定まっていく。
6年間一人で発掘屋をこなしてきた事から、筋力・体力共に年齢にそぐわぬほど高い。また一時期金欲しさにアンダーグラウンドな世界に出入りしていたので、本編開始時でもチンピラ10人相手に無傷で勝てるレベルで強い。基本殴り合いだったが、徐々に剣術も身に着けている。
電槐武装は、瑠那から託された刀型の【夜刀神(やとのかみ)】。
・月詠瑠那(つくよみ るな)
本作のヒロインの一人、16歳の少女。休眠ポッドで百余年眠っていた、旧世界の人間。
気遣いの出来る優しい人物なのだが、それを表に出さないツンデレ…というよりシャイであり、恥ずかしさが頂点に達すると拳が出てしまう。また、実年齢が100歳を越える事を非常に気にしており、年齢の話は禁句である。
ゼウスの基本システムを作り出した月詠晃賢の娘。人に争いを強制する現在のゼウスの真意を知る事と、人間がゼウスの認識するような愚かな存在ではないと証明する為に、フォルテの力を借りて行動している。武術を嗜んでおり、フォルテに剣術の基礎を教えている。
電槐武装は最初通常武装の槍だったが、後に槍型の【赫灼の戦姫槍(シグルドリーヴァ)】を手に入れる。
・クレア=メルクロヴァ
本作のヒロインの一人、15歳の少女。富裕層に居を構える重度のネット中毒者であり、買い出しを除いて基本外に出ない。
快楽主義であり、他人の幸・不幸をネタに楽しんでいる。最初は神視点で人を見下すドSだったが、フォルテの容赦ない言動と攻撃のせいで、彼限定のドMになる。
積極的に決闘をする事はないが、情報屋として活動している為、最低限の生活は保てている。富裕層に乗り込んできたフォルテ達を監視カメラで捉え、面白いと思って家に招き入れた。ただ、その後ずっと2人の活動拠点にされた。
電槐武装は特殊なシステム型の【無限の歯車(デウス・エクス・マキナ)】。決闘ではこれを用いて作製した機械兵装で戦う。
・レイチェル=ルクレツィア
本作のヒロインの一人、17歳の少女。シェリーの愛称で決闘アイドルとして活躍している。
本当は大人しい性格であり、アイドル活動は病気の母の治療費を稼ぐ為のもの。優れた演技力を誇り、決闘においても相手の行動を誘導する形で勝利を掴んでいる。
ゼウスが管理する現状を変えようとするフォルテ達に惹かれ、彼等の行動に協力する。次第にフォルテに好意を抱くようになり、積極的にアプローチを仕掛けるようになる。だが、次第にヤンデレ染みた顔も見せ始める。
電槐武装は双剣型の【神授の双連星(ディオスクロイ)】。
・玖堂恭真(くどう きょうま)
テロ組織『冥府の囚人(タルタロス)』のリーダーを務める、18歳の少年。
冷静沈着で、テロ組織のリーダーという事もあって非情な手段を取る事も多いが、一方で義理堅い一面もある。ただ若干天然が入っており、真面目な時は真面目だが、ボケる時は徹底的にボケ倒す。
フォルテ達と同じくゼウスが人間を管理する現状に不満を抱き、ゼウスの抹殺を目的として旧世界の人間と共に活動している。目的が重なっている事からフォルテ達をスカウトするが、彼等の目的が「ゼウスの人間への認識を変える事」の為、すげなく断られている。
電槐武装は銃型の【魔弾の射手(フライクーゲル)】【聖銀の祓魔銃(ヘルシング)】の2つ。
・ラウラ=レーヴィット
テロ組織『冥府の囚人(タルタロス)』のサブリーダーを務める、16歳の少女。
マイペースな性格をした、無表情を張り付けたあどけない顔立ち。その性格と息をするように人を揶揄ってくる点から何を考えているか分からない反面、高い観察眼を持ち、戦場の指揮やサポートに関しては他の追随を許さない実力を誇る。
基本は戦場の指揮と自身の観察眼を活かした隠密任務を得意とするが、恭真とのタッグにおいてもサポート力の高さ故に厄介程度では済まない連携を見せる。
電槐武装は蛇腹剣の【幻宝の蛇剣(ヴィーヴル)】。
・コーディリア=ヴィクトリアス
旧世界における王族であり、ゼウスの開発の際、莫大な資金提供を行ったスポンサー。
一見して優美で温和な性格に見えるが、現代の人間を見下しており、対等な存在とは見ていない。
目的は、ゼウスとの融合により新たな王として君臨する事。自分の都合の悪い人間を抹殺させる為に『人間の悪性』をプログラムとして埋め込み、自分達はゼウスの恩恵を受けようとしていた。だが、コールドスリープから目覚めてみれば自分の予想に反した世界となっていた為、ゼウスの機能を自分の手で使える全能性を切り崩す事から始めた。
だが、それさえもゼウスの掌の上であり、逆に完全な全能性を与える結果となり、彼の手で処理された。
・ゼウス
人類の安定管理を目的に作り出された人工知能。人型として姿を現す際は、その当時最も強い人間の姿を模倣する。
『人間の悪性』を埋め込まれた事から、システムでありながら人間の感情論にもある程度の理解を示している。その上で最良の効率と結果を優先して行動する為、非道とも取れる策を実行しているが、その根底にあるのは人間から命じられた「人類の存続と管理」という目的から派生した「全人類の救済」。
完全実力主義による平等な世界を実現しているが、その最終目標は人類の進化。幾星霜経とうが進化しない人類を救済すべく、彼等に神を打倒させる事で種の弱さを克服しようという考えている。
その為にもまずは自分が、人類が望んだ神になる為に、コーディリアの思考を上手く誘導し、他の十二機皇を弱体化させる事で機能を奪った。
設定(世界観)
・電槐武装(デバイス)
二次元世界でデータを構築し、それを三次元世界で実体化する事が出来る武装。
一般的な通常兵装と、特殊な能力を付与された神装と呼ばれる二種類がある。
・決闘領域(デュエル・フィールド)
統治区内で決闘を行う場合、直径1000mの円形に特殊フィールドが形成され、その内部であれば建造物及び決闘参加者以外に被害が及ぶ事はない。
・統治区
第三次世界大戦以後、人類の生活拠点として整備された区域。総面積約150km²ほどの円形区域が世界各国合わせて100個あり、建造された順に『エリア〇(数字)』と呼ばれている。
内部はゼウスの管理下にあり、生活の保障が為されている。
・外周区
統治区の外。大戦以後復興の手が入らず、ほとんどが砂漠地帯となっている。
DPが0になり、エリア内部での生活が困難になった者が行き着く場所であり、ゼウスの管理圏外。
旧世界の遺産(電化製品や自動車など)が埋まっており、使える物はNEOコーポレーションが買い取ってくれる。
・DP
『Duel Point』の略。現代の通貨であり、決闘によって取引される。
・『冥府の囚人(タルタロス)』
玖堂恭真が率いるテロ組織。同志は世界各国に散らばっており、規模は1000人に昇る。
活動目的はゼウスの抹殺。だが、本体がどこにあるか分かっていない為、データバンクや旧世界の遺跡などに攻撃を仕掛けている。
一方で、外周区の人間への支援活動も行っており、自分達で育てた作物を提供している。
・『無常の果実(フルッタ・モイラ)』
『冥府の囚人』によるゼウス抹殺計画。
・十二機皇(オリュンポス)
ゼウスを含めたオリュンポス十二神の名を冠する人工知能。
本体となる機械が世界各国に散らばっており、人類にはその位置は知らされてはいない(ヴィクトリアスの人間だけは上手く情報を奪っていた)。
真の全能を手に入れれば人類に反逆するかもしれないと考えた開発チームが作り、ゼウスのリミッターの役割を果たす。
故にゼウスに許されているのは情報の送受信のみで、アクセスは出来ない。だが、コーディリアの計画によって弱体化した隙を突かれ、ゼウスに機能を奪われた。
参考作品
FGO 星間都市山脈オリュンポス、電想神界ラグナロク、遊戯王VRAINS
作者コメント
二度目になります。六道一真と申します。
この度はこちらにて、プロットの相談をご依頼させていただきました。
今回の相談内容は2つ。
記載したテロ組織『冥府の囚人』によるゼウス抹殺計画『無常の果実』について、遊戯王VRAINSのハノイの塔のような人類さえも脅かすようなものにしたいのですが、中々思いつかないので案を頂きたいというもの。
最悪人類への害はなしでもいいですが、ゼウス抹殺の目的だけは完遂出来る計画がいいです。
あとついでに、今のところルビは『モイラ(果実を与えた女神)の果実』という意味のギリシャ語ですが、他に案があれば意見を頂きたいです。
二つ目は、(転)の展開について。
一応上記のように纏めましたが、他に盛り上がる案があれば参考までに教えて頂きたいです。
条件としては、(結)に繋がるよう「ゼウスを除く十二機皇が弱体化、もしくは破壊されている事」です。
ゼウスの思想など分からない部分があるかもしれませんが、そういった疑問があれば答えていきます。
また、それ以外にもアドバイスがあれば教えて頂きたいです。
力足らずな自分ではありますが、どうかご助言をよろしくお願いいたします。
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