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宵闇の夜叉 (No: 1)
スレ主 シオン 投稿日時:
目的:プロになりたい!
要望:一緒に作品を作って欲しいです!
カテゴリー:ラノベ(中高生向け)
あらすじ
ある日、突然凶器を持った謎の男性に襲われる主人公。
何がなんだか分からない主人公は、生き延びるために必死に逃げる主人公。
しかし、逃げた先は行き止まり。絶体絶命のピンチのとき、颯爽と現れて主人公を助ける男性。
主人公を助けた男性は、主人公に世界の秘密を教える。
さらには主人公には特別な力があることも伝え、先程のような被害を減らすためにも、特別な力を使って戦わないかと提案する。
そこで主人公は、自分の命を助けられた恩と、自分と同じような思いをする人を一人でも減らすため、戦うことを決意する。
キャラクター
主人公 月夜崎啓介
ツクヨミの子孫で、童顔の高校生。
一度決めたことを、どんな形であれ、どんなに時間がかかったとしてもやり遂げる心の持ち主。
水瀬蓮斗
セイリュウの子孫で、主人公の師匠。
最初に主人公を助けたのもこの人。
陽咲架奈
アマテラスの子孫で、敵キャラ兼ヒロイン。
命のやり取りが大好きな戦闘狂で、主人公の仲間の命を奪っている。が、それには理由がある。
設定(世界観)
神の子孫である《神威》が少数ではあるが存在している世界。
《神威》には、普通の人間とは違う点がいくつもあり、例えば異常なまでの頑丈さであったり、例えばその攻撃力であったり。
それらの力を使い、犯罪などを起こす《神威》も居るが、普通の警察や自衛官では対処できないため、それらを対処するために《神威》のみで構成された特殊部隊が設立されている。
参考作品
Fate、緋弾のアリア
作者コメント
「特別な力を持った主人公たちが、同じく特別な力を持つ敵と戦い成長する」
というのがコンセプトな物語です。厳しめな感想をお願いします。
宵闇の夜叉の返信 (No: 2)
投稿日時:
こんにちは、
厳しめとあるので正直に書きますが。よくあるストーリーでしたが、読んでみたところ、良い意味で読書量を感じさせる良い文章でした。
このまま書き進めその内容が安定していれば、賞に送ればいいところまでいきそう、それくらい好印象の1話~3話でした。
それで本題ですが、このあらすじはまとまっています。
何度考えてもどこを悩んでいるのか分かりませんでした。
あらすじにまったく問題がないとは言いませんが。私の考えとしては、
このタイミングで手直しすると難しさが先にきて、かえって完結の邪魔になります。
上手く書こうとか。考えたのが有名作と似ているだとか。
それで悩んでいるのかどうか分からないのですが……。
今は完結の邪魔になるような”厳しさ”も不要に思います。
しいていえば、
「今感 (※今感 で検索すれば記事がでてきます)」があれば……といったところです。
もし完結までのストーリーが思いつかないという相談だったら。
Fateは聖杯戦争。
《神威》のみで構成された特殊部隊と、作者様が考える、聖杯戦争のようなことをさせてみるのも面白そうですし。緋弾のアリアなら、例えばこのあらすじの後で水瀬蓮斗の紹介でどこかの高校に入学させてみて、そこから次のストーリー展開を書くきっかけとして使ってみるのもいいかもしれませんね。
応援しています。
長所。良かった点
この人はもっともっと書けそうと思わせる何かがあります。
良かった要素
キャラクター 文章
宵闇の夜叉の返信 (No: 3)
投稿日時:
プロになりたい!方なので、厳しく(笑)。
まだ、初心者の方だと想像します。
しかし、誰もが、初心者からのスタートです。
まず、良し悪しを決める
必要最低限の「判断材料」が、バッサリと抜け落ちています。
つまり、圧倒的に情報量が足りない。
これでは、誰もジャッジ(アドバイス)してくれないでしょう。
例えば、主人公が命を狙われた理由って何ですか?
しかも、特別な力ではなく、なぜ凶器で襲われたんですか?
犯人って、何者ですか?
世界の秘密って、何ですか?
主人公の特別な力って、何ですか?
主人公の仲間の命を奪っている理由って、何ですか?
etc
あなたは、話の前後関係や、少ない情報で、読み取ってくれ、
と思っていますが、なんのことだか、さっぱり分かりません。
頭の中にある物を、すべて文字にして吐き出してください。
情報が整理されてなくても、多少の辻褄が合わなくても結構です。
あらすじ(プロット)は、ラストまで書き、すべてを晒すことが条件です。
「一緒に作って欲しい!」というのであれば、
あらすじ(プロット)を作る前に、考えて欲しいことがあります。
■まずは、「テーマ」です。
あなたが作る物語で、訴えたいこと(テーマ)は、何ですか?
例えば、「特別な力を持つ」ということは
往々にして「差別」をテーマにしている場合が多いです。
もちろん、「特別な力を持つ=差別問題」とは限りませんが、
物語の中で「特別な力」に、必然性が求められます。
バトルものを作る時、「特別な力があった方が面白そうだから」ではダメです!
主人公が「特別な力を持つこと」に、
どんな意味(テーマ)を持たせているのか、そこが知りたいのです。
例えば、マーベルコミックの「X-MAN」は、
黒人をミュータントに置き換え、差別問題を描いています。
ミュータントを扱った、ただのエンタメに見えますが、
アメリカの社会問題(ユダヤ人、アフリカ系アメリカ人、社会主義者、LGBT)を
念頭に置いて描かれています。
「多数派(白人・持たない者)」と、「少数派(黒人・持つ者)」が現れた場合、
必ず「多数派」が「少数派(マイノリティ)」を弾圧し、差別が生まれます。
多くの人に、差別問題を考えてもらうためには、
ストレートに黒人を主人公にするのではなく、
ミュータントというマイノリティを作り上げることで、
読み手の間口を広げることに成功しました。
テーマは、何でもいいのです。
「差別」でも「友情」でも「家族愛」でも「戦うことの愚かさ」でも「復讐」でも。
とりあえず、「仮」でいいので、決めておきましょう。
ここをすっ飛ばしてはダメです。ここを決めないと、何も始まらないです。
ここが決まれば、ここを「軸」に物語を精査していけます。
■次に、「対比(対立)」です。
物語を作る際は、必ず、対比(対立)を意識してください。
作者コメントで、「特別な力を持った主人公たちが、
同じく特別な力を持つ敵と戦い成長する」とあります。
同じ特別な力を持つ者同士が、“戦う理由”って「何」でしょう?
どういった経緯で、「悪と正義」に別れたのでしょうか?
この“理由”によって、「面白いか、否か」が決まってきます。
ここが「判断材料」です。ここも書いてありません。ここを教えてください。
もし「多数派VS少数派」「持たない者VS持つ者」
「白人VS黒人」など、対比した関係だと、軋轢(問題)はスグに起きます。
それを、どう解決へ導くのかが、そこが物語の基本です。
水と油という相反する物を合わせるからこそ、面白くなるのです。
もちろん、同じく特別な力を持つ者同士が戦う話は、あります。
上記でも書いた「X-MAN」も、その一つです。
「X-MAN」は、“ミュータント”と“人間”の争いというよりも
人間側に付く「プロフェッサーX」軍団と、
人間を滅ぼす「マグニート」軍団の争いを描いたモノです。
マイノリティ(少数派)同士の複雑な話です。
しかしながら、「プロフェッサーX」と「マグニート」は、
生い立ちも、性格も、まったく正反対なミュータントです。
つまり、ちゃんとキャラを「対比」させています。
映画「X-MAN:ファースト・ジェネレーション」は、
この二人の生い立ちを描き、出会い、友情を育み、最後に袂を別つまでの話です。
傑作の一つです。
白人のチャールズ(のちのプロフェッサーX)は、
先天的なミュータントで、金持ちのボンボンだったため、
人間に迫害されずに育ちました。
対して、ユダヤ人のエリック(のちのマグニート)は、
ナチの収容所で育ち、母親を目の前で殺されることで、
能力を覚醒させた後天的なミュータントです。
そして、ラストで、自分たちを排除しようとする人間に対し、ミュータント全員に、
チャーズル側(人間擁護派)に付くか、
エリック側(人間抹殺派)の付くかを決めさせるのですが、
チャールズ側は出来損ないばかりで、
能力のある者は、すべてエリック側に付きました。
それはそうです。ミュータントの立場を考えれば、当たり前のことです。
チャールズは、ミュータントなのに、ミュータントの気持ちが、
まったく分かっていませんでした。
極め付けは、チャールズと共に育ってきた美少女のミュータント
(のちのミスティーク)が女心の分からないボンクラのもとを去り、
エリック側に付くのです。
ヴィラン(悪役)役のエリックは、
リーダーシップがあり、物憂げな表情を見せたりと、とても魅力的なキャラです。
一方、ヒーロー(正義)役のチャールズは、
金持ちのボンボンで世間しらず、ノー天気な引きこもりに描かれています。
要は、欠点だらけの主人公なんです。
この設定って、とっても面白くないですか?!
「X-MAN」とは、人間側に付いた「弱小ミュータント」と、
強靭な能力を持つ「最強ミュータント」の戦いを描いています。
つまり、物語の基本である
「弱い奴」が「強い奴」に立ち向かう構図となっています。
このように、どこか、対比させる部分を作らないとドラマにはなりません。
3人の登場人物は、まったく対比を意識して作られていません。
まずは、ここを意識して物語を作ってください。
■最後に、「序破急(三幕構)」です。
作者コメントで、「特別な力を持った主人公たちが、
同じく特別な力を持つ敵と戦い“成長する”」とあります。
では、具体的に、“成長する”とは、どういうことでしょうか?
こここそが、物語の良し悪しを決める「判断材料」です。
ここも何も書かれていません。
確かに、物語を作る基本は、「主人公を成長させること」です。
では、主人公の成長とは、具体的に、どういったことを指すのでしょうか?
それは、主人公が問題を抱え、その問題を解決させていくことです。
さて、あなたの主人公は、どんな問題を抱えていますか?
あらすじには、特別な力を使って戦わないかと提案されて、それを受けます。
うわー、主人公がまったく悩んでいません。これでは、物語になりえません。
そこで、「序破急」の登場です。別に、「起承転結」でもいいです。
序(今の状況)、破(問題が起き)、急(それを解決する)という流れを作ります。
この流れを意識して、物語を作れば、それなりのあらすじ(プロット)ができます。
再度書きますが、主人公に問題を投げかけ、それをどうやって解決させるか、です。
そして、その問題を「何に」するか、です。
さらに、その問題から逃げられない状況を作り上げ、
主人公をトコトンまで追い込みます。
で、そこからの大逆転(解決)で、読者はカタルシスを得るのです。
■まとめ
【テーマ】を考え、【対比】を意識して、【序破急】の流れを作る、と。
コメント欄は、4500文字まで入ります。
あらすじ(プロット)を載せるには、十分すぎるほどの文字量です。
それを作ってから、さらに、キャラの性格・配置、設定など、
細部を詰めていけばいいと思います。
まだまだやるべきことは、たくさんあります。
序破急などは、1回で理解できないでしょう。
しかし、まずは、ここまで考えてみてください。