他人の男を盗った事は無いし他人の物を盗った事も無い~風評被害についての駄文~の第6話 全10話で完結
他人の男を盗った事は無いし他人の物を盗った事も無い~風評被害についての駄文~の第6話
作者 たはらさん 得点 : 0 投稿日時:
やはりと言うか当たり前なのか。朝がやって来た。昨日とは違う日。日曜日の朝。ここから暖かい雨になり、春の嵐となるらしい。沖縄では夏日となる。「2月やで?!」あったまてっかてかそれがどうした?耳が無いのに!どうやって聞いているんだ?「骨だよ。微弱な震動をAIが音声に変換しているんだ」鼠に囓られた耳を想い出すかのように青い元猫型ロボットは、薄く笑った。「使うのかい?独裁者スイッチ」全ては僕の…いや、俺の幻想なのか?最後に残るのは嫌だ。米中露。三竦みから逃れようと足掻いている。宇宙軍拡大構想。多分、人類を滅亡させた宇宙人とは未来からやって来た地球人。「皆有り難う。さようなら」平成…と言う名前の10万馬力の人型ロボット。内憂を打ち消すのは外患。毎週末攻撃してくる宇宙軍に地球人は一丸となり闘い続けた。
そうなんだ。戦争が始まって僕らは生まれた。戦争のために作られた歌を聞かされて。
それが当たり前だった。だが地球は其れを許さなかった。立て続けに起こる自然災害。「もう、地球に安全な場所など残ってはいない」西暦202X年。神の王国は、その思想に基づきアラスカに建立された。あまりにも温暖化が進み北極も南極も溶けてしまい地上はほぼ海洋となり。僅かにアラスカが残っているのがアメリカだった。