~東方二次創作~吸血鬼と人間の夏
作者 曙改2 得点 : 1 投稿日時:
~プロローグ~
8月の上旬、あれは暑い暑いある日の事、俺は学校終わりにアイスを買って家に帰っていた。
学校終わりにアイスを買うのは日常になっている、家について椅子に腰掛けて特に今までとかわりない生活だった、
そう、このあと、あんなことになるまでは…
『ねぇ…ねぇ、ねぇってば!』
俺はそんな騒がしい声に目を覚ました、
『お腹すいたんだけど』
『う、うぅ………今何時だ?…』
『もう夜の8時よ!』
どうやら俺は疲れて寝てしまったらしい、それにしても懐かしい夢を見た、そういえばあの頃は…
『ちょっと、いつまでボソボソ独り言言ってるわけ?はやくご飯作ってよ』
俺の横で腰に手を当てて偉そうにぬかしてるこの女の子は、時は戻り数週間前、家に帰って疲れて寝ていた俺の耳にドアを叩く音が聞こえた、俺は寝ぼけながらもドアの穴から外を除いたが、誰もいない、
『誰かのイタズラか?』
とドアを開けると、そこには可愛い女の子が倒れている、あのとき家にあげていなければ…
まぁ、俺にそんな酷いことは出来ないんだけどね…
『ちょっと!いい加減怒るわよ!いつまでボーッとしてるのよ!』
そろそろ殴られそうなので過去の話はこのくらいにしておこう。
『ったく、ちょっと待ってろよ…今作るから』
俺は少女の頭をポンポンと撫でてキッチンに向かった。
さっきまで騒いでいたのにいきなり静かになったんで、ちょっと驚いているが、静かになることに越したことはないのでそのままにしておこう。
『今日もカレーでいいか?』
『また?』
『贅沢いうな!今月お前の食品いれたらピンチなんだからな!』
『まったく、仕方ないわね』
『お前は何様だ…』
そんな会話をしながら俺はカレーを暖めていた
『ねぇ、いつになったら名前でよんでくれるのかしら?』
俺はうしろからの問いかけに少し考えた、
『…名前で、なぁ…別にどっちでもいいんだが』
そんな適当な返事をしたせいか、うしろからため息が聞こえた。
『ちゃんとレミリアって名前で呼びなさいよ、私はお前って名前じゃないわ』
『はいはい、レミリアご飯だから椅子に座りましょうねー』
『なんか感にさわるわね』
そう、これが俺の今の日常だ…