俳句添削道場(投句と批評)

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その傷はまだ翔べる傷黒揚羽

作者 秋沙美 洋  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

休みて止まるを幾度と重ね

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その傷はまだ飛べるよね黒揚羽

回答者 負乗

秋沙美さん、こんばんは🙂 お世話になっております。
この句は、作者の主観と期待が入ってるので、そのままの言葉のほうが良いような気がします。
「傷」が二度出て来ることも気になりました。
口語調がチャラければ、
「その傷はまだ飛べるぞよ黒揚羽」
とか…

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羽の傷負ひて翔び去り黒揚羽

回答者 イサク

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★★★★★

こんにちは。

拙句「風船」、「(こどもの)風船との対比」を暗に為しますので、アドバルーンにはできないかと・・・

それは御句で見るとわかりやすいのではないかと思います。
この句は「目の前の傷を負った黒揚羽」を語ると同時に、目の前にいない「傷の無い健康な黒揚羽」や「傷の無い揚羽蝶の飛び方」や、逆に「飛べないほどのひどい傷」「飛べないほどダメージのある黒揚羽」との対比が出ています。たとえ作句者が意識していなくても。
それは暗に為す部分で、句の中に文字で入れ込むのは「野暮」、無意識に毎回やれるなら「センス」と呼ばれるものなのかもしれません。

で、御句のお話です。
コメントでは「傷を負いながら実際に飛んでいる黒揚羽」という景ですが、句は「飛ぶ前の、飛べるかどうかわからないがそこにいる黒揚羽」という景になっているかと。
後者の意味としてはできていると思います。

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添削対象の句『その傷はまだ翔べる傷黒揚羽』 作者: 秋沙美 洋
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