袖捲る坂道踊子草揺るる
回答者 秋沙美 洋
山崎さん、こんにちは。
人によっては「袖捲る」で夏の季節感を覚え、踊子草との重なりを感じるケースもあるかもしれません。僕は気になりませんが。
それより問題なのは、
・袖をまくって歩く坂道
・地の踊子草
・空
以上三つの取り合わせが噛み合っていない点かと。
「袖捲る坂道」で、汗を浮かべたしんどそうな表情が見えます。ここまでは悪くないのですが、
「の空」で一気に視点が上方へと移動し、
「踊子草」でまた地に引き戻される。
この下上下のカメラワークの煩雑さにより、読んでいて疲れる句となっていると思います。
上方向へのカメラワーク(空)を諦めるだけでだいぶ解決します。
点数: 1
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夏日の路地裏に咲く踊子草を詠みました。