俳句添削道場(投句と批評)

以下の俳句の添削・批評をお願いします!

絆生む多生のごとく秋時雨

作者 鬼胡桃  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

以前秋時雨が降ってる時期に巡り合う男性がいて、最初は世間話をするだけの関係でしたが、男同士ということがあってか気が合い、やがて私はその方と今では、ご飯食べたり遊びに行ったりする位の仲の良い親友になりました。
今思えば、秋時雨が自分と彼の絆を生んでくれたんじゃないかな?と考え句にしました。
中七の「多生」は諺の「袖振り合うも多生の縁」の多生から持ってきました。
例え何度生まれ変わっても、生まれた信頼や絆は消えないという気持ちも込めて句に使いました。

最新の添削

「絆生む多生のごとく秋時雨」の批評

回答者 いなだはまち

カイさん
秋時雨を比喩された句かと存じます。秋時雨の降る様を「絆生む多生のようだ」とされたのですが、「絆生む多生」って何?が第一印象の句。

雨の呼び名は、400種ほどありますが、選択された理由が句からは読めません。
また、比喩の場合、「そう言われてみれば確かに・・」という読者の共感で成り立ちますので、どの程度得られるかが不明です。

比喩は難しいので、しっかり実景を詠まれることをお薦めします。

句の評価:
★★★★★
★★

点数: 0

添削のお礼として、いなだはまちさんの俳句の感想を書いてください >>

添削一覧 点数の高い順に並んでいます。

「絆生む多生のごとく秋時雨」の批評

回答者 秋沙美 洋

句の評価:
★★★★★

カイさん、こんにちは。
御句読ませて頂きました。

これは厳しいですよ。一読して意味がスッと入って来ず…。二度三度読んで、そしてコメントを読んで、何となく分かったような…?
これ、語順でかなり損をしていないでしょうか。コメントを読む限り、「多生のごとく」という言葉が掛かっているのは「秋時雨」ではなく「絆」ですよね??
ここが句を分かりづらくしている最大の原因だと思います。

「多生のごとく秋時雨」だと、秋時雨が何回も生まれ変わっているように見えてしまいませんか。
でも違いますよね。「この人とは前世でも友達だったみたいな感じがするなあ」と、親友との絆に対して多生の縁を感じている…そう作者コメントには書いてあります。
であれば、

「秋時雨多生のごとく絆生む」

語順はこうじゃないと、句意は伝わらないと思います。
とはいえこれだと散文になってしまいますので

「秋時雨多生のごとく生む絆」

ここまでやれば誤読は避けられるかと思いますが、どうでしょうか。
もっと言えば、親友との間に絆を感じたという事ですから、親友の姿も盛り込んでやらないと句の魅力は半減してしまいます。
個人的にこの句でイメージしたのは、竹馬の友であるおじいさん二人が将棋でも指しながら過ごしている秋時雨の時間…というものでした。

「老いらくの多生の友や秋時雨」

前世でも繋がっているような気がする唯一無二の友。お互いすっかり年はとってしまったけど、いつまでも仲良しでいる二人。そんな二人が過ごしている時間を、秋時雨が包んでいる。そんなイメージで。
ここまで書いてやれば、「絆」などと直接的な表現を用いる必要は無いかと。
もしくは、秋時雨の日に友と酒を飲んでいるという光景ならば
「秋時雨多生の友と交わす酒」
などのようにするのは如何でしょうか。

点数: 2

添削のお礼として、秋沙美 洋さんの俳句の感想を書いてください >>

その他の添削依頼

山映す田に波たたす源五郎

作者名 山口雀昭 回答数 : 0

投稿日時:

あと五日宿題残る夏休み

作者名 佐渡 回答数 : 2

投稿日時:

汗拭う手に涙目の見え隠れ

作者名 三男 回答数 : 0

投稿日時:

トップページへ
俳句を添削する!
添削対象の句『絆生む多生のごとく秋時雨』 作者: 鬼胡桃
手直しした俳句は省略可能。批評、感想のみの投稿もOKです。

選択肢から簡単に良い感想が作れる!

さんの俳句

ました!

次回作も楽しみです。

俳句の評価
指摘事項(該当する項目にチェックを入れてください)

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

優れた添削・批評は日本俳句研究会の記事として、転載、引用させていただく場合がございます。ご了承ください。

▼添削依頼された俳句の検索

▼添削と批評(返信)の検索

ページの先頭へ

俳句添削道場の使い方。お問い合わせ

関連コンテンツ