山肌も髭を剃らむと霧の朝
回答者 丼上秋葵
こんばんは。
髭剃りは男の嗜み、おくらです。
恐縮ながら、御句に、感想を述べさせていただきます。
【雨がやんで、霧が山肌にそって上っていく様子】という、菊花様のコメントを読んだあとに、御句を読むと、確かに、その景は描けているように感じられます。
ですが、逆に、原句のみからだと、その景を読み手が想像するには、少し情報が足りていない気がしました💦
千日草様がご指摘下さっているように、「霧」が三秋の季語、かつ、暗喩ではないので、季重なりになってしまうのではないでしょうか?
※ただ、菊花様が「冬の朝」に、〈秋〉のものである「霧」が発生したことに、特別な想いを抱いたのだとすれば、それは、強い〈句の心〉になるので、構わないと思います。
読み手としての私は、やはり「冬」であることよりも、「のっそりとはい上がる」「霧」に重きが置かれている句だと感じたので、どちらかを残すなら、後者がいいのでは、と、考えました。
また、もう一つの問題は【「霧」が「のっそりとはい上が」った場所がどこなのか、原句からではわからない】という点です。
以上を踏まえまして、提案句を詠ませていただきました。大分、原句から遠ざかってしまったので、添削句ではありません。一案として、ご笑納いただければ、幸いです💦
◆山肌も髭を剃らむと霧の朝
御句に「山肌」はやはり必要だと思います。
【〈雨で濡れた山肌を白い霧が覆っていく様〉は、まるで、〈洗顔後、シェービングフォームを塗りつけて、「髭を剃らむ」としてる様〉に似ている】のでは、という着想からの一句です。
少しでもご参考になれば、幸いです。
点数: 1
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雨がやんで、霧が山肌にそって上っていく様子を詠んでみました。