「湖のうえ月の下なる浮御堂」の批評
回答者 鳥越暁
おはようございます。
返句:明月に挟まれおるや浮御堂
湖の上ということを、月に「挟まれる」と表現してみました。
揚句ですが、気になったのですが、何故に「うえ」とひらがな表記にされたのでしょうか。月の「下」は漢字表記なのに。何か狙いがおありなのでしょうか? 音読では同じですが、書き下ろすと、特に縦書きの場合、私には両方とも漢字の方がよいのではと感じました。
拙句「軽ろき音の・・・」へのコメント、添削句、ありがとうございます。
「奇異」ととられぬように精進したいと思います。特に私などは、まだまだ自分の俳句の形が不安定で固まっていないので・・・。
「俳句は数」という悠さんの言葉を留め置いて、日々精進!
点数: 2
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浮御堂すこし見下ろす鴨の宿 後藤夜半
時雨雲割れて日矢差す浮御堂 斎藤朗笛
短日の水のひかりや浮御堂 久保田万太郎
浮御堂灯を奉る無月かな 小原弘幹
待宵や月なけれども浮御堂 大橋敦子
浮御堂鳰の浮巣を秘中の秘 安住 敦
さみだれのあまだればかり浮御堂 阿波野青畝
浮御堂浮いて燕を通しけり 石田勝彦
春霰のあとの日ざしに浮御堂 茨木和生
風花に灯のにじみけり浮御堂 細井光男
大旱や長き脚見せ浮御堂 芳賀雅子
漕ぎはなれおぼろおぼろの浮御堂 小原弘幹
輪飾に鴨の抜け羽や浮御堂 米澤吾亦紅
紫雲英田の沖の平らに浮御堂 前田 白雨
強東風に蘆吹き折るる浮御堂 松田 多朗
蓮植うやぼろ~廃つ浮御堂 飯田蛇笏
輪飾に鴨の抜け羽や浮御堂 吾亦紅
鎖(じやう)明けて月さし入れよ浮御堂 芭蕉
寒声や月下に浮御堂さらし 下田稔
母の日の真帆滑りけり浮御堂 斉藤夏風
恋猫にまつくらがりの浮御堂 大峯あきら
かげろふの立つ時遠し浮御堂 中川宋淵 詩龕
短日の水のひかりや浮御堂 久保田万太郎 流寓抄以後
一本の燭に梅雨冷え浮御堂 原裕 出雲
名月や一灯かゝぐ浮御堂 松瀬青々
行春や四方とざしたる浮御堂 芝不器男
立雁の負ても行かで浮御堂 松岡青蘿
八荒の波たぶたぶと浮御堂 藤上滋郎