俳句添削道場(投句と批評)

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第一回仲秋飛入句会感想

作者 一本勝負の悠  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

◎あちこちの逃げ惑ひたる落し水

鳥越暁

◆季語

落し水

おとしみず/おとしみづ
仲秋
田水を落す/水落す/堰外す

稲穂が垂れ始めたころ、水口を塞ぎ、田の尻の畦を切り、その成長に不要となった水を落とす。そうして刈入に備え田を干す。落ち行く水音に、しみじみとした秋を覚える。

阿武隈や五十四郡のおとし水
蕪村 「落日庵句集」

村々の寝ごころ更けぬ落し水
蕪村 「蕪村句集」

藪越えて鼬わたれり落し水
亀六 「秋の夜」

水落ちて田面をはしる鼠かな
蝶夢 「草根発句集」

泥亀の流れ出でたり落し水
夏目漱石 「漱石俳句集」

落し水静かにきけば二つとも
西山泊雲 「ホトトギス誌雑詠選集」

水落し来て子の間に寝まるなり
久米三汀 「返り花」

田から田の段々水を落しけり
室生犀星 「魚眠洞発句集」

稲妻に水落しゐる男かな
村上鬼城 「定本鬼城句集」

 きごさいより。

◆感想
あちこちの/逃げ惑ひたる/落し水

逃げ惑いたる/の中七が水を生きもののように捉えて秀抜だと思います。

暁さん、ご参加ありがとうございました。次回もよろしくお願い申し上げます。

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「第一回仲秋飛入句会感想」の批評

回答者 鳥越暁

こんばんは。
過分なる評をいただき恐縮です。素直に嬉しく思います。
また機会がありましたら、チャレンジするやもしれませんので、よろしくお願いいたします。

拙句「初冬・・・初白髪」へのコメント、アドバイス、ありがとうございます。
「痛し痒し」の表現に少々狙いがあったのですが、失敗のようですね。ありがとうございます。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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