「湖の青纏いて女雛すっと立つ」の批評
回答者 みつかづ
白梅さん、こんばんは。貴句、拝読しました。
写真でしか拝見した事ありませんので、私めも生で拝見したいものです。
今年は終わりでしょうから、来年行きたい。
さて、貴句。2点惜しいですね。
①:湖の青の是非
湖が青く見えるのは自明の理。
ただ、これで琵琶湖の青であるとは伝わりにくいですよね。
青い折り紙で作った雛でも、「湖の青のイメージです」と言えてしまいますし、
諏訪湖、浜名湖、サロマ湖、霞ケ浦など、どの湖でも成立してしまいます。
②:三段切れの語順の是非
「すっと立つ」の正体が「女雛です」と、先にタネ明かししちゃってますよね。
「立つ」は動詞。読者の視点を季語「雛」に釘付けにする力が弱まっちゃいます。
三段切れとも相まって読者の雛から上に逸れちゃいますので。
逸らした先に雛がある訳ですよね。
この様な場合こそ、比喩(暗喩)の出番でしょう。
私めからの添削提案は、上五の措辞と中七下五の語順の入れ換えです。
・琵琶のうみ纏いてすっと立つ女雛
これで、作者コメントが無くても東之湖さんがお作りの清湖雛だと立ち上がります。
何故なら「琵琶のうみ」と句面に書いてありますから。琵琶湖も青いですよね。
近江上布の広大な琵琶湖をモチーフにした青い色彩が、動詞「立つ」によって
引き上げられた季語「女雛」に一気に流れ込んで、読者の視線が釘付けになり、
季語「女雛」が輝きを増します。
「東之湖さんがお作りの清湖雛です(私もそれを見ました)」と読者に伝わる様に
お書きになりませんと、「春の風花さんへの上っ面の敬意か?」と
疑われてしまいますと句として損してしまいますので。
以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
点数: 1
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東近江市、五個荘商人屋敷の雛人形展示。
絹織物ではなく近江麻の衣装を纏ったお雛様達。
女神のようにすっくとお立ちになって、琵琶湖を
見守っていらっしゃいました。薄い青ベースの十二単。
春の風花様のひな祭りの日の句で、こちらのお雛様のことを
知り見学してきました。
この場をお借りして御礼、申し上げます。
素晴らしいものでした。有難うございました。
湖(うみ)とお読み下さい。
鳰の湖(におのうみ・丘みどり)
琵琶湖周航の歌(我はうみの子~)