「冬ざれの野へ一筋の煙かな」の批評
回答者 ヨミビトシラズ
微妙に語がおかしい気がする。
句景が「冬ざれの野から一筋の煙が立ち上っていた」であるというのなら、
冬ざれの野を一筋の煙立つ
冬ざれの野の一筋の煙かな
冬ざれの野に一筋の煙かな
冬ざれの野に一筋の煙立つ
であり、助詞は方向性を示す「へ」ではなく、範囲を示す「を」や、付帯要素を示す「の」、直接場所を指定する「に」でなくてはおかしい。
「手元で焼き芋か何かを焼いていて、その煙が冬ざれの野に向かっていった」などという景なら「へ」でも分からなくもないが……何か、ちょっと違和感がある。
また、(本当に細かい話だが)煙は下から上へ上る(≒空中にある)物なので、「冬ざれの野」と言われると野(=下方向)に目が行ってしまい、自然と煙に目が行きにくくなる。書くのは「冬ざれ」だけで十分だと思う。
冬ざれの空へ一筋煙立つ
冬ざれを煙一筋立ちにけり
この辺りが妥当だろうか。
なお、景そのものは、一見して何の変哲もない景のように感じられるが、実は味わい深い景だと思う。
点数: 2
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穏やかな冬の日に一筋の煙が見えました