「門出に薫りし蛍雪の桜」の批評
こんばんは。はじめまして。
たぶん初心者さんですよね?
俳句
を作ってみる、という意図は理解しました。
まずは、「五七五」に「季語
ひとつ」という定型を守ることをお勧めします。
掲句は、いろいろ受け取りに悩む点がありまして。コメントをしにくい句だと思います。
◆「かどでに かおりし けいせつのさくら」
足して十六音ですし、五七五からも遠いですね。
私は意図があってリズムが悪くなければ五七五にこだわらない方ですが、なぜこの形にしたのかはわかりませんでした。
◆「蛍雪之功」は「昼間だけではなく、蝋燭や行灯のお金も惜しみ、蛍の光や雪の光で勉学に励んだ結果、功をなした(結果を出した)」という故事成語。
では、「蛍雪の桜」とは・・・?
「蛍雪」は「苦学・苦労して勉強した・自主的に苦学した」という意味が強いです。「苦学の桜」つまり「とても苦労して勉強した桜」となってしまって、卒業の晴れがましい意味にはならないように思います。
また、本来は夏と冬の勉強シーンを表す言葉で、卒業する時期の「春」とは季節感がずれますし、一句の中で「現在のこと+過去のこと」を両立させるのは難しいです。
おそらく唱歌「蛍の光」にも出て来る「蛍の光・窓の雪」を「卒業のイメージ」ということで使われたのだと思いますが、ちょっと安直に持ってきてしまった気がします。
◆あくまで一般論ですが、「桜」は香りが弱い花として有名です。
品種によっては香るものもあるようですが、一般的に学校に植えられている桜ではないようです。
という感じでした。
ひとつめ、俳句というのは、あまり格好つけた言葉を使わず、等身大で意味のわかる単語で組み立てた方が、上手くいく場合が多いです。今回の「蛍雪」はかっこいい言葉ですが、俳句で春の時期の句に合わせるのは難しいでしょうね。
ふたつめ、「桜」という季語だけを使って「卒業」という季語を表現するのは、とても高等テクニック。初心者には向いていません。「卒業」を表したいなら「卒業」を。「桜」を表したいなら「桜」を。それぞれシンプルに表現することをお勧めします。
・学校を去る日の桜吹雪かな
・卒業や門の向こうに友の待ち
・蛍雪の校舎と思ひ卒業す
ということで、
寄せ集めのそれっぽい単語ではなく、その瞬間を表した言葉(今回の句の場合は卒業の日の描写)で、俳句の定型の五七五で、作ることをお勧めします。
また良い句ができたと思ったらこちらへ投句いただければ、意見がいろいろ聞けると思います。
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卒業をテーマに詠んだものです。「かおる」の表記を迷いましたが、「卒業」を詠むので「薫る」にして、後続の「蛍雪」と合わせて勉学に励んだ様子を表現しました。