「冬山の魔窟に潜む狐かな」の批評
回答者 ヨミビトシラズ
狐は、捕食者(肉食で、他の獣を捕らえる側)であり、また被捕食者(天敵がいて、自らが食われる可能性のある側)でもある。それを考えると、「魔窟」という語はとても味わい深く感じられる。
「魔窟に潜む」は、捕食者の立場で考えれば「息を殺して、舌なめずりをしながら獲物を待つ」という読みになるし、被捕食者の立場で考えれば「息を殺して、震えながら天敵が去るのを待つ」という読みになる。この2つの対照的な読みが内包されていて、とても興味深い句だと思った。
こうして考えると……厳しい自然界は、それそのものが、既に一つの「大きな魔窟」と言えるのかもしれない。
点数: 2
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秘境に入って、狐や狸に騙されてみたい。
「冬山の人誑かす狐かな」