「葉柳や掘割たどり天守閣」の批評
回答者 イサク
おはようございます。
取り合わせの句として鑑賞しましたが、「ん?」と思うところがあります。
◆お城の「堀」という意味なら、「堀」ではなく「掘割」と四音にした理由をあまり見出せませんでした。形状・構造としてはほぼ同義のようですが、「掘割」には感覚的に「水路」的な意味を強く感じ、「城に付属する構造物」感が薄まる気がします。
狙ってのことでしょうか?
◆取り合わせならば「たどり」の主語は作者(作中主体」ですが、これ、もしかして季語「葉柳」の擬人化でしょうか・・?
◆うっすらと三段切れ感があります。中七が連用形で「たどり」、その後が体言の「天守閣」のため、中七下五が接続していません。省略されている用言の想定にもよりますが、私の中では上手につながりませんでした。
「たどり」の主格は気になるところですが、最初の鑑賞通り、作中主体がたどったことにして提案句を置きます。
ネギ様の句意では本来、上五中七が接続しているのでは?と思いつつ。
・葉柳の堀たどり来て天守閣
・葉柳や堀をたどれば天守閣
点数: 1
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初夏の柳を詠んでみました。
宜しくお願いします。