「母の香や乳白色の藤の花」の批評
回答者 慈雨
るる様、こんばんは。
あしかがフラワーパークですか!藤は有名ですよね~吟行も兼ねてでしょうか?充実した日々で素敵です。
御句、面白い表現で印象的な句ですね☆
「母の香や」で切れているので、厳密には「何に母の香りを感じたのか」はわからない形だと思いました。
ただ、句には「藤の花」以外に登場するものがないため、「藤が母の香りのようだ、という意味なんだろうな」という推測はできそうです。
(もしかしたら、実際に母親が隣にいるという解釈もあるかもしれませんが)
つまり一物仕立ての句と言えそうです。
気になった点として、
〇「乳白色の藤の花」が子季語「白藤」の説明っぽい気がします。(一物はどうしても季語の説明になりやすいですね…)
〇「母の香」のイメージが人によって違いすぎるので(たとえば農作業の泥の匂いを浮かべる人もいれば、化粧の匂いを浮かべる人もいるなど)、ちょっと伝わりにくい感じがします。
色なら色、香りなら香りで一句ずつ詠んでもいいのではないでしょうか。
コメントにいい言葉がありますし。
・沸騰のミルクの如く藤の花
・足利や藤は沸き立つミルクめき
・白藤の授業参観めくかをり
あまり上手くなくてすみません。。やっぱり比喩は難しいですね。
またよろしくお願いいたします。
点数: 1
添削のお礼として、慈雨さんの俳句の感想を書いてください >>
いつもありがとうございます。るるです。藤棚で有名な「あしかがフラワーパーク」へ行ってきました。紫の大棚も見事でしたが、白藤が印象的でした。ミルクが沸騰するような勢いを感じました。それを表現したかったのですが、ミルク成分は【乳白色の】としか表現できず。沸騰するような勢いはあきらめました。比喩は難しいのですね。
もうひとつ感じたのは、甘い香り。私は授業参観のお母さん達を思い出しました。【ママさんコーラス】とはまた違う雰囲気。どうも私はお花を見ると妙齢の女性を思うようです。【母の香】とは優しいママの香りではなく、女としての母の香り。なのでミルク成分は残しました。
一日悩みましたが、沼にはまっていくばかり。ひとます投句いたします。
よろしくお願いいたします。