「古希の庭舞妓のごとき馬酔木咲く」の批評
回答者 慈雨
ネギ様、こんにちは。
この間、私も含め何人かの方がコメントされているのですが、ネギ様の投稿句はほとんどが【一物仕立て】かそれに近い型となっていますが、これは敢えてそうしていますか?
季語だけを描写する一物仕立ては、どうしても「季語の説明」や「類想」に陥りやすく、非常に難易度の高い形です。
(夏井いつき先生でさえ、著書で「私が一物仕立ての句を作ろうとしても、成功するのは50句のうち1~2句」という主旨のコメントをしています)
「季語+季語と関係のない事柄」という【取り合わせ】の型の方が圧倒的に作りやすいので、一度検討してみてはいかがでしょうか(余計なお世話でしたらごめんなさい)。
こちらの句も「庭」という場所情報があるものの、どちらかというと一物仕立てに近い形だと思います。
一句の中に比喩二つはゴチャゴチャする気がします。
特に「古希の庭」はわかりませんでした…。「古希になった私(作者)が庭にいる」ということかなと思ってコメントを見たら、全然違っていました。
コメントも微妙にわからなかったのですが、「高齢化が進んで」というのは日本社会のことですか?庭や個人に対して高齢化という言い方はしないですよね。
よくわかりませんが、要するに古い庭ということでしょうか?比喩を使わない方が伝わると思いますし、還暦でも傘寿でもなく古希なのはなぜなのか、とか色々疑問でした。
・古庭に舞妓の如き馬酔木咲く
(前述のとおり取り合わせの句にした方がいいとは思いますが、一応、原句を生かした提案句です)
またよろしくお願いいたします。
点数: 2
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高齢化が進んで、あたかも誰も住んでいないのかなと思わせる静かな庭に馬酔木が咲いた様子を句にしました。
宜しくお願いします。